【体験談】絶対的な「信頼関係」は築ける?人を信じる強さ、価値観の違う人との対話から得られるもの


人って信頼できると思いますか?
私は、仲良しの友達もいて、会社でも上手く関係を築いていると思います。
ですが、心の底から信頼できている感じがしなくて、信じようとしても怖さが湧いてきます……。

人を信じる怖さ、よく分かります。かにも、かつては人を疑っていました。
ですが今は「人は信頼できる」と思っています。
こう思えるようになったエピソードがあるので、今回は私(かに)の体験談踏まえて紹介していきます。
【体験談】人を疑っていた私が、人を信じられるようになるまでのエピソード


先日、学生時代の友人と集まる機会がありました。
「知り合ってからもう10年以上経つのに、安心する~」と話していました。
10年以上変わらず完全に信頼しきれている間柄に感謝をするとともに、どうしてそんな関係性になれたのかを改めて考えたので、ここに書こうと思います。
対立が起こっても諦めず向き合い続ける

学生時代の友人とは、ボランティア活動で出会いました。
個性豊かで、価値観も全然違うメンバーが、本気で活動をしていたのです。
18歳くらいの私たち。当時を振り返ってみると、みんなそこまで成熟しているわけでもなく、荒削りの素のままで、お互い向き合っている状態でした。
向き合う中で価値観の違いに衝突が起こり、嫌な気持ちを味わうことも多かったのですが、そこに集まったみんなは誰一人向き合うことから逃げませんでした。
問題が起きるたびに、発言や行動の背景を対話していったのです。
背景を知るたびに、その人への理解が深まっていきました。
対立が起こっても諦めずに向き合い、真意を確認し続けたからこそ、信頼関係を作れたんだと痛感しています。
怖くても本音を出していく

ぶつかり合う経験をするたびに本音を吐露し、お互いを理解しあっていきました。
みんながオープンな対話を繰り広げる中でも、私はまだ本音を言えずにいたように思います。

人を疑っていた私は、いつから信じられるようになったのでしょうか。
私は最初のうちは、自分を綺麗に見せることに頑張っていましたが、徐々に疲れ果てていきました。
みんなが楽しく本音を言えている状態へのうらやましさもあったと思います。
そして何かの拍子にぽろっと本音を出してしまい、みんなからの大きな反応がなかったので
意思を持って少しずつ、本音を言うようにしたのを覚えています。
最初は「馬鹿にされないか?」「幻滅されないか?」不安でいっぱいでした。
ですがみんなは、本音を受け止めてくれたのです。
誰一人として、否定する人はいませんでした。

本音を受け止めてくれる経験をしてはじめて、私は心の底からみんなを信頼できました。
猫や犬が飼い主にお腹を見せながら寝ちゃう感覚くらいの信頼レベルです(笑)
本音を自分も言える状態になってはじめて、深いレベルでの信頼感が芽生えるんだと感じました。
違いを理解しあう方法を覚えていく

わたしたちは本音のコミュニケーションを通して「帰る場所」と思えるほどの、強い信頼関係を築けたのですが、経験を通して得たものはそれだけではありませんでした。
それは、人として大きく成長できたことです。
価値観の違う人と生きていくこと。それは決してたやすいことではないと思っています。
理解できないことに苦しんだり、自分の思い通りにならなかったり、色んなフラストレーションがつきまといます。
わたしたちは、価値観の異なるメンバーと本気で向き合った経験を通して、違いを受け入れ、理解しあう方法を覚えたのです。
大きな学びだと痛感しています。
信じる強さは、相手の心を動かす


私が本音を出せたのは、間違いなくみんなのおかげでした。
みんなは、人を表面でジャッジせず、可能性を信じ続ける強さを持っていたのです。
当時の私は、虚勢もはっていましたし、コミュニケーション自体も下手でした。
きっとみんなに不快な思いをさせてしまっていたでしょう。
しかし、みんなは、私が発している言葉や態度で「この人はダメだ」と判断するのではなく、私の内側にあった優しさや真面目さ、一生懸命さを見ようと努力してくれていたのです。
「不器用だけど頑張っている姿が伝わる」「応援したいから一緒に頑張ろうよ」
たくさんのあたたかい言葉をかけてもらいました。
私は、深い愛情に育ててもらったのだと思っています。
信じる強さは、相手の心を動かすということを教えてもらいました。
