「価値観」の意味を考えてみようー生き方、人間関係、すべてに通じる重要な要素
そういえば「価値観」って、なんでしょうか?
普通に使っているけど、なんだろうと気になってきました。
「価値観ってなんだろう?」このテーマで何時間も話せそうな問いですね!
せっかくなので、価値観の意味を考えてみましょうか。
価値観とは?
広辞苑に よると…
価値観とは「個人もしくは集団が世界の中の事象に対して下す価値判断の総体」 とのこと。
さて、どういうことでしょうか?
価値観とは、人が世界をどう見るか
つまり、人が、周囲のものごとに対して、どんなものの見方をするのかということだとうかがえます。
考え方、感じ方も、この価値観次第です。人によって異なります。
人は、日常生活のささいなことから、大きな決断に至るまで、この価値観によって判断をしています。
だから、同じ状況であっても、結論が変わるんですね。
「価値観の積み重ね=その人の人生そのもの」ということもでき、その人の人生をみると、その人の価値観を知ることにつながります。
それもあって、人との関係性を築く上では、とても大切にすべき要素ともいえます。
”ともに”進んでいく中では、お互いの総意で意思決定を進めていかなければいけない場面も増えてくるため、お互いの価値観が影響しあいます。
パートナーシップの終わり(離婚や別れ)、協働プロジェクトの終了、友達との関係が疎遠になるなどは、価値観がずれていくことで起こることが多いですよね。
価値観に良い・悪いはない
価値観には、「良い・悪い」「正しい・間違い」はありません。
しかし、人が経験によって学んだことから、「良い・悪い」「正しい・間違い」とする価値基準を生み出すことがあります。
また、社会が持つ”当たり前”によって、多くの人が持つ「良い・悪い」「正しい・間違い」とする価値観が左右されることもあります。
例えば…
”古い価値観”と言われていることとして、「男は仕事、女は家庭」という考えがありました。
この価値観が優勢な社会では、女性が働きたいと思う価値観に対しては、「悪い」「間違い」という声も多かったことでしょう。
仕事が好きなかににとっては、「男は仕事、女は家庭」の社会は耐えられません。
その価値観を変える動きをしてきてくださった先輩方を、心から尊敬するとともに、感謝の気持ちでいっぱいです。
かにのつぶやき
人がどんな価値観を持つかは自由だと思っています。
十人十色、いろんな人がいる、それが愛おしくてなりません。
価値観の自由を受け入れる前提の中で、誰かとつながって生きていくことを望むとき、私たちは人と人との関係性の築き方を意識的に学んでいく必要があると考えています。
価値観の自由を許しあうからこそ、人と人との関係性は複雑で、難しくなるからです。
そもそも、違うことは人にとって怖さをもたらします。
分からないところをひとつひとつ知っていき、怖さを乗り越えていくのです。
時間も労力もかかります。
ときには、意志や努力に反して、お互いの価値観の違いが大きくなり、一緒にはいられなくなることもあるでしょう。
頑張ってもどうにもならない別れを選ぶこともあります。
苦しく、切ない現実に向き合わなければいけないことも出てくるでしょう。
不安定で、動きのあるものに、揺らいでいく、それが人と人との関係性の中で起こることなのかもしれません。
すごく面倒くさいことなのですが、私は諦めたくないと思っています。
違うからこそ面白い、こんなに感情が揺さぶられることもそう多くはありません。
人と人との関係性は、人間の本質的欲求。
これからも深めていきたいものです。