「職場で悪口を言われてつらい……」ー陰口を言う人の心理や対処法を紹介!
職場で悪口を言われてつらいです……。
どうして悪口なんて言うのでしょうか?解決策などはありますか?
それはつらいですね……。
今回は、悪口を言う人の心理や対処法を紹介していきます。
- 悪口を言ってしまう背景には、心理的未熟さや他者と向き合うことへの恐れがあることが多いです。
- 悪口を言ってしまう人と、直接コミュニケーションを取れればよいのですが、あまりにもひどいときは管理職の介入が必要な場合もあります。
- 悪口にやられてしまわないように、自分自身の心のケアはしっかり行いましょう。
この記事を監修した人
名前
かに(一般財団法人生涯学習開発財団認定コーチ)
経歴
“3か月でごきげんに働くわたしになれる”
がんばりやさんがごきげんに働く道のりを紹介する
「かにちゃんのごきげんジョブチャンネル」を運営
・人事系研究員(専門:20~30代の職場活躍・職場コミュニケーション実践)
・大手転職エージェント(企業向け採用コンサルティング・求職者向け転職アドバイス)
・個人向けコーチング・カウンセリングの提供
美味しいごはんと温泉が好き
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悪口を言ってしまう人の心理
不安や恐れ
不安や恐れが原因で他者の悪口を言うことがあります。
たとえば、自分の能力に対する不安、職場でのポジションや地位を失うことへの不安などから他者を批判することで自分を守ろうとすることがあります。
ストレスや不満の発散
職場でのストレスや不満が溜まると、発散する手段として陰口や悪口が出てしまうことがあります。
仕事のプレッシャー、人間関係のトラブル、期待に応えられない焦りなどが原因で心理的な負担が増すと、誰かを批判することで一時的な解放感を得ようとするのです。
外に発散しなければ、自分がどうしようもなくなってしまう。
感情を正常に保つための一種の防衛とも言えます。
悪口を言う人も、根本的な問題解決にはならず、むしろ頻繁に悪口を言うことで自身のストレスや不満が増幅し、さらに悪循環に陥る可能性もあります。
自分に自信がない
自分に自信がないために他者を落とすことで、一時的に自己評価を高めようとすることがあります。
他者を批判することで自分が優れていると感じ、自分の価値を確認しようとする心理です。
たとえば、職場メンバーの失敗や欠点を指摘することで、自分はそれよりも優れているという自己主張を行います。
「自分はすごい人だ」と直接言わずに、他者の比較を通して自分の存在価値を表現する意図しているのです。
しかし、他者を下げて自分をアピールしても自己肯定感の向上には繋がりません。
むしろ、長期的には他者との関係を悪化させ、悪口を言う本人が孤立してしまう可能性があるのです。
仲間意識を感じさせる
職場での仲間意識や一体感をつくるために、共通の敵や批判対象を作ることがあります。
同じ話題をしている人同士は「仲間」という感覚を感じることができるため、それを利用しています。
たとえば、特定の上司や同僚についての悪口を言うことで、同じ感情を共有する人との間に親近感や連帯感が生まれることがあります。
しかし、悪口でつながっているとき、表面的には一体感を得られるかもしれませんが、実際に信頼関係は生まれません。
むしろ、こうした行動は長期的には関係を悪化させる原因となります。
他者の批判ではなく、ポジティブなコミュニケーションを通じて連帯感を育むことが重要です。
権力の誇示したい
職場で陰口や悪口を言うことで、自分の権力や影響力を誇示しようとする心理もあります。
特に、上司やリーダーである立場の人が、他者を批判することで自分の優位性を示し、同僚に対して威圧感を与えることがあります。
しかし、圧で押さえつけた行動は長期的には逆効果を招くことが多く、信頼関係を失うきっかけになります。
比較により自分を地位を確認する
他者と自分を比較することで、自分の社会的地位を確認しようとする心理も影響します。
他者の欠点や失敗を見つけ、それを話題にすることで、自分が相対的に優れていると感じようとするのです。
人は、他者と比較して自分の現在地を把握することがあります。
自分で自分を認めることができない場合は、他者のマイナスな面を見なければ自分を肯定することができなくなります。
他者との比較に基づく自己評価は不安定であり、安定的に満足感を得ることは難しいです。
健全な自己評価を行うためには、自分の成長に目を向けることが大切です。
他者と比較することも手段としてあり得ますが、自分の状況を客観視した上で、適切に比較しなければ自分が傷つくだけで意味がありません。
コミュニケーションの未熟さ
職場で陰口や悪口を言う人は、コミュニケーションスキルが未熟であることが多いです。
直接的に問題を解決するための対話を難しく感じ、陰で批判することで問題を回避しようとするのです。
対立を恐れたり、対話スキルに自信がなかったりするためにおこります。
悪口を言ってしまう背景には、心理的未熟さや他者と向き合うことへの恐れがあることが多いのです。
職場に悪口を言う人がいたときの対処法
直接対話をする
陰口や悪口を言う人に対して、直接コミュニケーションをとっていきます。
冷静に、感情的にならずに、自分の感じていることを伝えることが重要です。
直接対話する理由
- 誤解を解消するため:悪口は、誤解によって起きていることもあります。直接対話することで、誤解を解消し事実を確認することができます。
- 相手に歩み寄る:直接的なコミュニケーションは、信頼関係を築くための基本です。対話を通じて、お互いの意図や感情を理解し合える可能性も残されています。
- 直接フィードバックをもらう:悪口としてマイナス面を言うのではなく、直接対話をし、建設的なフィードバックとして、考えや感じることを表現してもらいます。具体的な改善につながる可能性もあります。
直接話すことは怖いですが、真正面から堂々と対話をすることで関係ががらりとよくなることもあります。
対話の方法
- 具体例を挙げる: 「あなたが○○さんについて言ったことが気になります」など、具体的な場面を挙げると効果的です。
- 自分の感情を伝える: 「そのような話を聞くと、私はすごく傷ついてしまいます」と、自分の感情を伝えます。
- 改善を求める: 「できるだけお互いのよい部分を見ていきませんか?」と、建設的な提案をすることも有効です。
職場環境の改善を行う
悪口が蔓延する職場環境そのものを改善することも大切です。
職場環境の改善を行う理由
- オープンで誠実なコミュニケーションの促進:職場環境が改善されると、オープンなコミュニケーションが増えていきます。何でも言いやすい環境になることで、誤解や不満が生じにくくなるのです。
- ポジティブな職場文化:感謝の言葉やポジティブなフィードバックが頻繁に交わされる職場では、ネガティブな言葉は減ります。ポジティブな文化が根付くことで、悪口は自然と減少していくでしょう。
- ストレス削減:ストレスが溜まりにくい職場では、精神的な健康が保たれます。感情のコントロールがしやすくなり、他者を批判することでストレスを発散する必要がなくなります。
職場改善の方法
- 対話の機会をつくる: みんなでざっくばらんに話をできる時間をつくりましょう。プライベートでも仕事のモヤモヤでも!
- ポジティブな文化を育む: 「感謝の言葉を伝える日」や「素敵な行動を取り上げる文化」など、ポジティブな職場文化を醸成します。
自分の心のケアをする
悪口を聞くと、自分のメンタルにも影響を及ぼします。
マイナスに負けないようにしっかりとした自分でいることが重要です。
自分の心のケアをする理由
- 心身の健康を保つため:心のケアは、心身の健康を維持するために重要です。ストレスや精神的な負担が溜まると、身体的な健康にも影響を及ぼすことがあります。悪口にさらされているときには特に、ケアをしっかりしましょう。
- 人間関係を築くため:心のケアを怠ると、感情のコントロールが難しくなり、人間関係に悪影響を与えることがあります。悪口で自分も乱れてしまわないように注意しましょう。
自分の心のケアをする方法
- ストレス管理: 瞑想や運動、趣味の時間を設けるなどして、ストレスを管理します。
- 信頼できる人に話す: 職場外の信頼できる友人や家族に相談することで、感情を整えましょう。
- 専門家のサポート: 必要に応じて、カウンセラーやメンタルヘルスの専門家に相談することも有効です。
対策しても悪口が続てしまう場合
上司や人事に相談する
直接対話が難しい場合や、改善が見られない場合には、上司や人事に相談することが適切です。
あまりにもひどいときは、管理職の介入が必要なこともあります。
上司や人事に相談する方法
- 記録を取る: 具体的な事例や日付を記録し、上司や人事に伝える際に具体的な証拠として提示します。
- 中立的に伝える: 感情を交えずに、客観的な事実を報告することで、公正な対応を求めます。
- 解決策を求める: 「この問題を解決するためにどのような対応が考えられますか?」と、具体的な解決策を一緒に考える姿勢を示します。
相談するときの注意点
- 事実に基づいて話す:相談する際は、感情的な表現を避け、具体的な事実を基に話すことが重要です。いつ、どこで、誰が、何をしたのかを明確に説明できるように、事前にメモを取っておくと良いでしょう。具体的なエピソードや証拠があると、上司や人事も状況を理解しやすくなります。
- 冷静に話す:感情的にならず、冷静に話すことが大切です。感情が高ぶると、相手に伝わる内容が曖昧になり、誤解を招くことがあります。冷静で落ち着いた態度で話すことで、信頼感を与え、問題の深刻さを理解してもらいやすくなります。
- プライバシーに配慮する:相談する内容が他のメンバーに関わる場合、プライバシーに配慮することが重要です。他者の名誉やプライバシーを尊重し、必要以上に個人情報を漏らさないように気をつけましょう。問題を話す際も、個人攻撃ではなく行動や状況に焦点を当てることが大切です。
- 正直かつ誠実に話す:誠実に、そして正直に話すことが重要です。事実を誇張したり、ねじ曲げたりせず、ありのままを伝えることで、話の内容に信ぴょう性が増します。
転職なども見据え、長期的な解決策を考える
職場での陰口や悪口が深刻であり、他の方法が効果を発揮しない場合には、長期的な解決策を考えることも必要です。
長期的な解決策を考える方法
- キャリアの見直し: 現在の職場が自分にとって適切な環境かどうかを見直し、必要であれば転職や異動を検討します。
- スキルの向上: 新しいスキルや資格を取得することで、キャリアの選択肢を広げ、よりよい職場環境を求める準備をします。
長期的な解決策を考える注意点
- 現職の問題点を整理する: 現在の職場での問題点を具体的に整理し、新しい職場で同様の問題が起こらないようにする。
- 転職のタイミングを見極める: 転職に最適なタイミングを見極め、急いで決断せずに計画的に行動する。
- 本当に打ち手はないか探す:転職が後悔になるとつらいです。そうならないように、やり切った状態で環境を変える選択をするとよいでしょう。
- 悪口を言ってしまう背景には、心理的未熟さや他者と向き合うことへの恐れがあることが多いです。
- 悪口を言ってしまう人と、直接コミュニケーションを取れればよいのですが、あまりにもひどいときは管理職の介入が必要な場合もあります。
- 悪口にやられてしまわないように、自分自身の心のケアはしっかり行いましょう。