「20代後半、仕事に無気力です……」ーやる気が出ない燃え尽き症候群とは?対処法を紹介!
20代後半です。
今まで頑張って仕事をして評価もそれなりに受けてきました。
ですが最近やる気が出ないのです。
無気力な状態、どうにか改善できないでしょうか……?
それはしんどいですね。
もしかすると、燃え尽き症候群(バーンアウト)の状態になっている可能性があります。
今回は、燃え尽き症候群(バーンアウト)の症状や解決に向けての具体策を紹介していきますね!
この記事では、燃え尽き症候群(バーンアウト)の症状や解決に向けての具体策を紹介します。
この記事を読み終えると、自分が燃え尽き症候群(バーンアウト)のリスクを知り、前もって対策を打つことができます。
この記事を読んで、少しでも気持ちが楽になれば幸いです
この記事を監修した人
名前
かに(一般財団法人生涯学習開発財団認定コーチ)
経歴
“3か月でごきげんに働くわたしになれる”
がんばりやさんがごきげんに働く道のりを紹介する
「かにちゃんのごきげんジョブチャンネル」を運営
・人事系研究員(専門:20~30代の職場活躍・職場コミュニケーション実践)
・大手転職エージェント(企業向け採用コンサルティング・求職者向け転職アドバイス)
・個人向けコーチング・カウンセリングの提供
美味しいごはんと温泉が好き
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・大手転職エージェント(企業向け採用コンサルティング・求職者向け転職アドバイス)
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美味しいごはんと温泉が好き
燃え尽き症候群とは?
燃え尽き症候群(バーンアウト)は、長期間にわたる過度のストレスや過労によって引き起こされる心身の極度の疲弊状態です。
この状態に陥ると、情緒的な枯渇感、仕事への無関心、さらには身体的な不調がおこります。
特に20代後半あたりは、キャリアの方向性を検討したり、役職が変わったりキャリアの節目に立っている人も多いです。
加えて、プライベートの変化感を味わうことも多く、様々なプレッシャーがかかる時期とも言えます。
燃え尽き症候群のサイン
燃え尽き症候群であるときに起きがちなサインを下記で紹介します。
心と身体に疲れ
燃え尽き症候群は、疲弊状態です。
心と身体に大きな疲れがあるはずです。
精神が高ぶっている状態と疲れが感じられないこともあります。
一度しっかり休んだり、立ち止まって自分の心身の状態を確認してみてください。
燃え尽き症候群になると、感情を感じにくくなる場合もあります。
ぐったりしたテンションで、嬉しいことがあっても喜びの感情が起きなくなります。
具体的には下記のような状態になる可能性が高いです。
持続的な疲労感
常に疲れを感じ、休んでも回復しないように感じます。
朝起きた時から既に疲労感があり、一日を乗り切るのがしんどい人も多いです。
感情が枯れる
感情が生まれにくくなり、喜びや楽しさ、興奮などのポジティブな感情も感じにくくなります。
全てのものごとに無気力や無関心になることも多いでしょう。
情緒不安定
些細なことに対して敏感に反応してしまうこともあります。
大きな出来事がなくても急に涙が出たり、些細なことで怒りが爆発することもあります。
いつもの自分では考えられないような感情の高まりが起こり、不安に感じる人も多いでしょう。
仕事への無関心
燃え尽き症候群に陥ると、仕事への意欲や関心が低下します。
仕事を頑張っていた人の態度が、急に180度変わってしまうことがあります。
意欲や関心の低下は、自分の意思ではどうしようもできません。
「頑張りたい」けど「頑張れない」という状態が、とてもしんどく感じることもあるでしょう。
具体的には、下記のようなことが起きてくる可能性があります。
仕事への興味の喪失
以前は熱意を持って取り組んでいた仕事に対して、全く関心がなくなり、ただこなすだけの状態になります。
生産性の低下
やる気が出ず、業務効率が下がります。
集中力が続かず、今までしなかったようなミスをしてしまうこともあります。
仕事からの回避
仕事を避けようとするようになり、欠勤が増えたり、必要以上に休みたくなる衝動にかられます。
今までの自分では起きなかったことに戸惑うでしょう。
絶対に自分を責めないことが大切です。
自己評価の低下
自己評価の低下も燃え尽き症候群の特徴です。
具体的に下記のような感情に陥ることがあります。
自己否定
自分の能力や価値に疑問を抱き、自信を失います。
たとえば「私は何をやってもダメだ」といったネガティブな考えが頭をよぎるようになるでしょう。
無力感
自分が何もできないと感じ、行動する意欲が失われていきます。
問題解決に取り組む力もなくなり、どんどん無気力になっていきます。
罪悪感
仕事がうまくいかないことや、自分が十分に貢献できていないと感じて、自分を責めることが多くなるでしょう。
自分を責める思考に陥ってしまったときは、客観的に「今は責めるモードに入ってしまっているだけ。事実ではないよ」と自分に言い聞かせることをおすすめします。
モードに入っていると、事実と妄想が切り分けられません。
どこまでが事実なのかを捉えることで、負のループを軌道修正することができます。
身体的な不調
燃え尽き症候群は、精神的な症状だけでなく、身体的な不調も引き起こします。
具体的に下記のような状態に陥ることがあります。
慢性的な疲労
常に疲れを感じ、身体が重く感じます。
休んでも疲労感が取れないことも多いでしょう。
「しっかり寝たのに何で疲れているんだろう」と朝に感じたときは要注意です!
自分の状態をしっかりと見てあげることが大切です。
食欲の変化
睡眠だけではなく食欲にも影響があります。
食欲が極端に増えたり減ったりする場合は危険信号です。
他にも甘いものが急に食べたくなるなど、いつもの自分とは違うようなことが起きたときには、注意深く自分を観察してみてください。
燃え尽き症候群の原因
燃え尽き症候群(バーンアウト)は、多くの要因が複雑に絡み合って起こります。
以下に、燃え尽き症候群の主な原因を紹介しますので、自分の現状と照らし合わせながら読み進めていってください。
過度なストレス
長期間にわたる過度なストレスは、燃え尽き症候群の主要な原因の一つです。
以下のようなストレスが挙げられます。
- 仕事のプレッシャー:高い業績目標、タイトな締め切り、重い責任など、職場でのプレッシャーがストレスの主要な原因となります。
- 職場の環境:人間関係の問題、上司や同僚との衝突、不公平な評価など、職場環境が悪いとストレスが増加します。
- 仕事の量:過重労働や長時間労働が続くと、疲労が蓄積し、燃え尽き症候群を引き起こしやすくなります。
何にストレスを感じるかは人それぞれ異なります。
自分が何にストレスを感じるか分からない人は、下記記事も参考に、ストレス要因を把握してみてください。
過労と休息不足
仕事が多すぎると、休息を取る時間がなくなり、心身が疲弊してしまいます。
特に以下のような状況が過労を引き起こします。
- 長時間労働:毎日長時間働き続けることで、体力と精神力が消耗します。
- 連続勤務:休みを取らずに連続して働くと、回復する時間がなく、疲労が蓄積します。
- 睡眠不足:十分な睡眠を取れないと、体と脳が回復できず、疲労感が増します。
自分では大丈夫だと思っていても、想像以上に疲労が蓄積している場合もあるので要注意です。
職場でのサポート不足
職場でのサポート不足も、燃え尽き症候群を引き起こす原因となります。
以下のような状況が問題となるケースが多いです。
- 上司からのサポート不足:上司からの指導やサポートが不足していると、孤立感を感じやすくなります。
- 同僚との関係の希薄さ:同僚との関係が薄いと、困ったときに相談する相手がいないため、ストレスが増します。
- 不適切なフィードバック:努力が認められない、または不適切なフィードバックが続くと、モチベーションが低下します。
仕事と生活のバランスの崩壊
仕事とプライベートのバランスが取れていないと、燃え尽き症候群のリスクが高まります。
具体的には下記のようなことが挙げられます。
- 仕事中心の生活:仕事が生活の中心となり、プライベートな時間がほとんどない状態。
- 趣味やリフレッシュの時間の欠如:趣味やリフレッシュの時間を取ることができず、ストレス解消の機会がない。
- 家族や友人との時間不足:家族や友人との時間が取れないと、社会的サポートが不足し、孤独感が増します。
完璧主義と自分への高い期待
完璧主義や高い自分への期待は、燃え尽き症候群のリスクを高める要因です。
具体的には下記のようなことが挙げられます。
- 完璧主義:自分に対して過度な期待をかけ、完璧を求める傾向が強いと、ストレスが増します。
- 自己批判:自分のミスや失敗を過度に批判する傾向があると、自己評価が低下し、精神的な疲弊が進みます。
- 過剰な責任感:自分だけで全てを抱え込み、他人に頼ることができないと、負担が大きくなります。
仕事の進め方の影響
仕事の進め方の影響で、燃え尽き症候群のリスクを高める可能性もあります。
以下のような特性がリスクを高める傾向になります。
- 自己完結型:自分一人で全てを抱え込む傾向が強いと、サポートを受けることができず、負担が大きくなります。
- 過度の責任感:責任感が強すぎると、無理をしてでも仕事を完遂しようとするため、疲労が蓄積します。
- 感情抑制型:感情を抑え込む傾向が強いと、ストレスをため込みやすくなり、心身に悪影響を及ぼします。
良い悪いではなく、自分の特徴を掴んで特徴をプラスに生かしていくことが重要です。
逆に特徴がマイナスに振りそうなときは、事前に対策を打つことで問題を回避できます。
燃え尽き症候群の対処法
燃え尽き症候群の対処法を見ていきましょう!
適切に対策を打つことで防ぐことができます。
ストレスマネジメント
ストレスを上手に管理することは、燃え尽き症候群の予防に非常に効果的です。
以下に、具体的なストレスマネジメントの方法を紹介します。
リラクゼーション
- 深呼吸:緊張を感じたら、ゆっくりと深呼吸を繰り返すことで、心を落ち着かせることができます。
- 瞑想:瞑想は、心をリラックスさせ、ストレスを軽減する効果があります。毎日数分でも続けることで、効果を実感できるでしょう。
カウンセリングやコーチング
ストレスの原因を明確にし、解決策を見つけるためには、専門家の助けを借りることも有効です。
カウンセリングやコーチングを通じて、自分の悩みやストレスに対処する方法を学ぶことができます。
最近は気軽にカウンセリングやコーチングが受けられるサービスも出てきています。
適切な目標設定と業務管理
適切な目標を設定し、無理のない業務管理をしていくことが大切です。
現実的な目標を設定すると、頻繁に達成感を味わえ、自分をモチベートしやすくなります。目標が大きすぎると、達成できない自分を否定したり、無理して頑張ってしまう原因になります。
また、自分を追い込む時期があってもよいのですが、それが続いてしまっては体調を壊してしまいます。
続けられる業務設計を心がけることがポイントです。
自分の現状を把握して、長期的に続けられる目標を設定していくことが大切です。
業務が回らない場合は、根本的改善も視野に入れましょう。
相談できる人を増やす
困ったときや悩んだときには、周囲のサポートを受けることが重要です。
家族や友人、同僚と積極的にコミュニケーションを取り、助けを求めることで、孤独感や不安を軽減することができます。
燃え尽き症候群は、過労やストレス、サポート不足が原因で心身が疲れている状態です。
無理せず休息を取り、自分を大切にすることが大切です。仕事だけでなく、趣味や友人との時間も大切にしてくださいね。
また、周囲や専門家の助けを借りることで、少しずつ回復していく場合もあります。一人で抱え込まず、サポートを受けながらゆっくり進んでいきましょうね。