【体験談】怒りは敵?怒りの感情と仲良くなって自由になるアイディア
今回は、感情が大きな私が、上手く怒りの感情と付き合えるようになった理由を体験談としてシェアします
何とか怒りを抑え込もうとしていた過去
かつての私は、怒ることが大嫌いでした。
怒りをそもそも感じたくもないし、怒りが出るとすかさず抑え込もうとしていました。
怒りを消そうと頑張ると、その場では怒りを出さずに済むのですが、怒りという感情が湧いたことには変わりはなく、どこかのタイミングで抑えた怒りが出てしまうという状況でした。
怒りの感情が漏れ出してしまったときの罪悪感は、しんどかったです。
自分の感情のはずなのに、自分でコントロールできないのが、むなしくもあり、怖くもありました……。
今では、怒りの感情との付き合い方がとても上手くなり、そもそも抑える必要がなくなりました。
なぜそのような変化が自分の中で起きたのかを書いていきます。
怒りの背景に隠された「本心」に気付いてあげる
上手くいかないことにイライラしてしまう性格
私は、頑張りたいことや好きなことが出来ると、とことん夢中になります。
その分、ハマったことに対する熱量や思いも強いタイプ。
そんな特徴もあるので、こだわっていることに対して、上手くいかないことがあるとイライラすることがよくありました。
怒らないように努力したが無理だった
怒ってばかりいるとトラブルになってしまうこともありました。
これではまずいと思い、何とか怒らないように努力し始めたのでした。
本などで「怒りを抑える方法」が書いてありそうなものを片っ端から読んでいきました。
当時の私は「怒りの感情が湧くことさえもNG」と思っていたのです。
怒りの感情が湧いてくると「また怒っちゃった」と自分を否定していました。
怒りの感情自体を起こさないようにするなんて、そもそも無理がありますよね。
怒りをまったく感じないようにしたいなら、感情自体の機能を無くすしかありません。
怒りの感情自体を感じなくするトライを長く試してみましたが、どうしてもその方法では改善せず諦めていました。
「そもそも、なぜ私は怒っているのか?」
半ば自分の怒り感情への対処を諦めかけていたとき、ふと
「そもそも、なんで私はこんなに怒っているんだろう……?」
という問いが頭に浮かびました。
その問いが、ブレイクスルーにつながったのです。
この問いに対して、私は、こんなことを思いました。
あれ……?
私の目的は、ものごとをもっといい方向に進めること。
ただそれだけ。
なのに、なんで怒っているの?
ものごとを、みんなでよりよくしたいだけなのに、どうして怒りにつながるの?
一生懸命に考えて頑張ってきているのに、怒りのせいで、自分が叶えたいことから遠ざけてしまっていることに気づいたのです。
心の中にあるものが上手く外に出せていなかったことを痛感して、とても悲しくなったのを覚えています。
心の声に気づいてあげて
自分の怒りの背景をさらに深堀していくと、愛おしい気持ちが湧いてくるようになっていきました。
愛おしさ感じられるようになるまでには、実際に下記のような自分との対話を繰り広げられました。
諦めて離れることもできるのに、私はなんで真正面から向き合って怒ってるんだろう?
あ……私は、自分が大事にしたいことに全力投球するタイプだった。
熱意が強いからこそ「こうしたい!」「こうなったらいい!」という気持ちが生まれて、そこに反すると、怒りという強いエネルギーが生まれるんだ。
自分という人間が少しだけかわいく思えてきました。
もっと器用にやってくれよ、と突っ込みたくなるものの、真っすぐで誠実な面も見えてきたのです。
とても、あたたかい気持ちになりました。
(自己対話つづき)
待てよ、そう考えると、怒りの背景には、私が持っている意志や考え、価値観、正義などなど、自分にとって大切なものが詰まっているとも言えるな。
だったら、怒りの感情は嫌うものではないのかもしれない。
怒りは私に、大切なものを思い出させてくれる貴重なサインかもしれない。
怒りの意味を感じられた瞬間、私の怒りに対する見方が大きく変わりました。
怒りを受け入れることができたのです。
怒り感情の背景を伝えよう
心理学的には、怒りの背景には、「分かってほしい」「助けてほしい」「愛してほしい」の声があると言われています。
私が本当にしたいことは、怒って相手を困らせ、自分が疲れ果てることではなく、ただ目の前のものごとを上手く進めたいだけ、大切な人と仲良く素敵な未来を見たいだけだったのです。
健気な気持ちがあるのに、怒りに隠れて伝わらないのは切なすぎます。
私は、自分が自分の一番の理解者として寄り添っていくことに決めました。
怒りが生まれたとしたら、
「どうしたの?」
「何がつらいの?」
と向き合ってあげることにしたのです。
すると、昔は一度湧き上がったら抑えきれなかった怒りが、シューっと落ち着いていくことが増えました。
生まれた感情を無理に抑え込まない
怒り感情に寄り添うことで、怒り感情と向き合えることに気づいた私は、怒り感情との向き合い方を変えていきました。
怒りを感じること自体は、OK!歓迎!どんと来い!
工夫するのは、怒り感じたあとだ!
そして私は、怒りを感じたあと、寄り添いのルールを作りました。
心の怒りを紙に全て書き出したり、誰もいないところでブツブツつぶやいたりして、今私が感じている怒りを見えるようにするんです。
見えるようにすることで、漠然とした「何かイライラする」「怒っているみたい」から、「私こんなことが嫌なんだ」「ここにフラストレーションを感じているんだ」「この人のこの言葉に傷ついているんだ」と、何にどう思っているのか具体的に分かるようになっていきます。
怒りの原因が分かると、漠然とした大きな問題が、1つ1つ小さな問題に分けることが出来て、実際に解決していくことが出来るような希望が湧いてくるんですよね。
そこまで考えられたら、当初感じていた怒りはどこかに消えています!