職場の人間関係が辛いと感じたら?相談できる相手と相談ポイントを紹介
職場の人間関係は、仕事の充実感や、大きく見れば人生への幸福感に大きく影響します。
誰もが一度は、人間関係の悩みで心が重くなったり、何をどうすればよいのか迷ったりすることがあるでしょう。
この記事では、職場での人間関係が辛いと感じたときに、誰に・どのように相談していくかについて、具体的なステップを示しながらお伝えしていきます。
ステップ1:職場の人間関係が辛い理由を整理する
まず大事なことは、自分がなぜ職場の人間関係を辛いと感じているのか、その理由を自分の中で整理することです。
もちろん、自分では問題の整理が出来ないから、誰かに相談したいケースもあるでしょう。
そのような場合でも、分かるところまでを自分の中で一度整理しておくと、話しやすくなります。
以下にいくつかの問題を挙げてみます。
自分の中で現状と照らし合わせて、当てはまるものを見つけてみてください!
(言語化するための参考にしてくださいね)
コミュニケーションが上手くいかない
職場での「コミュニケーション」は、仕事の快適さに大きな影響を与えます。
同僚や上司に対して自分の意図や考えが正確に伝わらなかったり、相手の意図を誤解したりすることで、すれ違いがおきてしまいます。
これにより、信頼関係が築きにくくなり、誤解や不満が積み重なりやすくなります。
たとえば、会議中に自分の発言が他のメンバーにきちんと理解されなかった場合、メンバーの行動に反映されていないことがあります。
他のメンバーは自分の発言を聞いていたけど、理解できていなかっただけのことも多いです。
ですが、しっかり伝えたつもりでいる自分は「他のメンバーに蔑ろにされている」と思うこともあるでしょう。
メンバーにもう一度伝える方法もありますが、忙しい業務の中で、話し合う時間が取れなかったりすることもあります。
こうした状況が続くと、次第にお互いの距離感が広がり、協働しにくくなります。
上下関係によるストレス
職場での上下関係によるストレスは、上司からの期待や圧力が強く、苦しくなるケースが多く見られます。
たとえば、上司が常に高い成果を求めるあまり、過度なプレッシャーをかけてくるケース。
頑張り屋さんほど「期待に応えよう」と一生懸命頑張ります。
強い責任感に押しつぶされそうになりながらもがきますが、心理的な負担が増し、仕事のパフォーマンスが低下することも。
また、上司から明確な指示がないまま、曖昧な目標を求められる場合も、どのように行動すべきか迷ってストレスを感じる場合もあるでしょう。
このような状況は、上司に不信感が増し、信頼関係が崩れていきます。
価値観の違いで生じる孤独感
人によって仕事に対する価値観や、物事の捉え方が異なります。
それが原因で、些細なことで対立が生まれ、人間関係がギクシャクすることもあります。
自分と価値観が同じ人が数人でも近くにいればいいのですが、そうでなかった場合、職場に馴染めなかったり、仲間外れにされたりすることもあるでしょう。
「あくまで仕事をしにきている」と頭では割り切っていても、実際に職場で信頼できる人がいないと、孤立感を感じ、大きなストレスにつながることも多いです。
自分のお悩みと照らし合わせて、相談したい内容をできるだけ言語化していきましょう!
頭で考えていても忘れてしまうので、私は言語化した内容をメモで残しておきました。
(相談するときに見返せるので便利です!)
ステップ2:相談相手を見つける
人間関係が辛くなると、心の中でその問題を抱え込んでしまうことがよくあります。
しかし、1人で抱え込むと問題が解決されないどころが悪化するケースもあるので、相談する選択肢も頭に入れて考えていくのがおすすめです。
誰かに話すことで気持ちが軽くなり、新たな視点から状況を見ることができるようになるかもしれません。
以下は相談相手の選び方のポイントです。
信頼できる同僚
職場内で信頼できる同僚がいれば、その人に相談してみましょう。
同じ職場にいるため、状況を理解してもらいやすく、実際的なアドバイスをもらえることが多いです。
私も同僚に何度も助けを求めています!
同僚は、私の特徴はもちろん、周囲の人の特徴や関係図も理解しているので話が早いです。
客観的に見て、どう見えているのかアドバイスをくれるので本当に助かっています。
職場外の友人や家族
職場外の友人や家族に相談することで、客観的な意見をもらうことができます。
仕事に直接関係のない人に話すことで、偏りのない視点が得られるでしょう。
私は、職場外の人からの意見をもらうことも大切にしています。
というのも、やはり同じ組織にいると考えが似通ってしまったり、勝手に様々なことを決めつけてしまったりしていることがあります。
そうならないように気をつけていても、知らず知らずのうちに凝り固まっている場合もあるのです。
仕事に直接関係のない人であれば、その「前提」を抜きにしてアドバイスをくれるでしょう。
その考えにヒントが詰まっている場合もあると感じています。
実際に何度も助けられました!
メンターや上司
組織の中で、部署を越えて相談できる制度を作っている企業もあります。
自分の評価にダイレクトに関わらない人に、フラットに悩みを聞いてもらうのも有効でしょう。
また、評価対象である上司でも、メンバーのことを真剣に考えている人もいます。
信頼できる場合、時間をもらって相談してもよいでしょう。
ただし、評価者である場合、上司側も評価とダイレクトに結び付けないことを頭では分かりつつも影響させてしまう恐れをあるため、伝え方は注意しましょう。
外部のコーチやカウンセラー
社内では話すのが心配だったり、社外にも相談するのが躊躇される場合、コーチやカウンセラーに相談する方法もあります。
また、問題が複雑で助けてほしい場合なども有効です。
かつては「コーチやカウンセラーに相談するなんて……」とマイナスに思う人も多かったかもしれませんが、今は全く異なります。
多くの人が気軽に活用されています!
状況を好転するために必要な手段はどんどん活用していきましょう。
もし「人間関係の問題を一緒に解決してほしい!」という場合は、私自身も人間関係コーチングをしていますので、ぜひお気軽にご相談ください。
実際に「依頼」とならなくても、メッセージ大歓迎です。
ステップ3:相談する際のポイント
相談する際には、以下の点を意識することで相手に誤解を与えず、建設的な相談ができます。
全てではなく、できる範囲で意識してみるとよいでしょう。
事実に基づいた説明をする
事実に基づいた説明をすることで、相談相手もどのようなことが起きているのかをイメージしやすくなります。
相談の最初に自分と相談相手との「前提」を合わせていくことがポイントとなります。
具体的にどのような出来事があったのか、それに対してどう感じたのかを、説明するようにしましょう。
できるだけ具体的に共有することがポイントです。
解決策を一緒に考える
相談相手に解決を丸投げするのはやめた方がよいでしょう。
これは、たとえコーチングやカウンセリングなどのサービスを利用した場合もです。
自分の問題の解決を他者に依存してしまうと、根本的な問題解決にはいつまでもつながりません。
もちろん解決のアドバイスはもらいつつも、どうすればよいのかを一緒に考える姿勢を持つことが大切です。
相談相手にもあなたの本気度が伝わって「何とか助けになりたい!」と感じるようにもなるでしょう。