【会社のミス・トラブル】職場の上司・先輩に迷惑をかけたら無視されるようになってしまったときの対処法
職場の上司・先輩に迷惑をかけたら無視されるようになってしまいました……。
迷惑をかけたのは本当に申し訳ないのですが、この状況は何とかしたいです。
どうすればよいでしょうか?
それはつらいですね……。
自分から行動をされるの、素敵ですね!
今回は、無視する人の心理や対処法について紹介していきます。
- 無視されている状況は精神的にはもちろん、今後のキャリアなどにとってもマイナスになります。
- 迷惑をかけた上司や先輩から無視された場合「誰が悪い」と犯人探しではなく、自分にも改善点はあるという前提で向き合っていきましょう。
- 相手の感情や状況を尊重しつつ連絡手段を変えたり、前向きな意志と具体的な対策を準備したりすることが大切です。
無視されてしまった私の経験
私も迷惑をかけた先輩に無視されるようになってしまった経験が過去にありました。
正直複雑な気持ちでした。
迷惑をかけてしまった事実はあるけど……
無視されてしまっては改善もしていかない。
悲しい気持ちと苛立つ気持ち、色んな感情が混ざり合っていました。
私の結末は、無視された先輩と完全なる和解は出来ませんでしたが、振り返ってみるとベターな状態にはなれたと思います。
その際意識したことは、まず感情を横に置いた中で、仕事に悪影響がどのくらい及ぼすかに集中することでした。
その先輩と協働が必要な業務に絞り、感情抜きにした業務上のコミュニケーションを行いました。
強引に完全解決を望まず、必要最低限から徐々に行いました。
必要業務についてでも先輩からの返信がない場合、仕事を進めることができなくなるので、他者の力も借りて物事を動かしました。
仕事を進めることを「目的」として明確に意識しなおしたのです。
私の動きに連動するように、先輩から仕事上の連絡は返ってくるようになったのです。
結果、仲良くはなれませんでしたが、徐々に普通に仕事ができる関係にはなれました。
下記では、私の経験とコーチングからの学びから、考え方と対処法を紹介していきます。
「無視」するということは?デメリットの数々……
無視されている状況はなんとか改善すべき
「無視」の定義を見ていくと、あるものの存在を認めないという意味があります。
存在を認めていない中で、ものごとを改善していくことは難しいでしょう。
【無視】《名・ス他》現にあるものを、ないもののように扱うこと。「存在を―する」「信号―」。それがあるということの価値を認めず、それを何とも考えないこと。 「忠告を―する」
Oxford Languagesの定義
自分が迷惑をかけてしまったという前提があったとしても、無視されても仕方がないという訳ではありません。
ともに仕事をするパートナーなのであれば、コミュニケーションによって解決していきたいものです。
実際に無視をすることへのデメリットは数多くあります。
無視するデメリット(無視された人にとって)
モチベーションの低下
無視されることでやる気を失い、仕事に対する意欲まで減少します。
仕事のモチベーションの低下は、自分自身の成長やキャリアの発展にもマイナスになるでしょう。
学びの機会の損失
上司や先輩に無視されている状態では、自分に一番身近な人からの指導やフィードバックが得られません。
また、仕事の機会がもらいにくくなる可能性もあるでしょう。
学びの機会獲得の点で見ても、一番味方になってほしい人から無視されている状況は、早期に解決したいです。
メンタルへの影響
無視されたままだと、ストレスや不安を感じることが多くなります。
仲良くない関係だったとしても、人に無視されているという状況の精神的負担は非常に大きいです。
無視するデメリット(組織にとって)
組織にとってもデメリットがあるのです。
職場環境の悪化
無視が頻繁に行われると、職場全体の雰囲気が悪化し、職場の文化がネガティブになります。
組織のチームの一体感が失われ、協働しにくくなるでしょう。
このような状況は成果にダイレクトに影響を与えます。
企業の評判の低下
社内での無視が外に漏れると、会社の評判が悪化する可能性もあります。
無視されている状況は、自分にとっても組織にとってもマイナスの影響があります。
本来であれば、上司・先輩に自主的に無視をやめていただきたいですが、難しい場合、自分からの働きかけも行っていきましょう。
無視する人の心理や状況
フラストレーションを処理できていない
自分のフラストレーションや感情をうまく処理できていない場合、無視する可能性があります。
感情の抑圧
フラストレーションや不満などの負の感情を直接表現せず、自分の内側に抑圧してしまうことがあります。
無視することで、自分の内にある嫌な感情を感じることを避けているのです。
しかし、感情を抑圧し続けても、嫌な感情が消えてなくなることはありません。
むしろ、ためていることがストレスや不安の原因となり、爆発する可能性もあります。
自分の感情や考えを表現できない
自分の感情や考えを適切に表現できないと思う場合、無視することが唯一の対処方法として選ばれることがあります。
感情については特に、言葉にすることが苦手な人も多いです。
自分の感情や考えが、自分でも分からないという場合もあるでしょう。
このような理由の場合は、本来は話したいけれど話せないという状態の場合もあります。
ストレスや疲労
感情が動くような話をするのは、非常に体力がいることです。
心理的または身体的なストレスが溜まっている状態だと、コミュニケーションを取れない可能性もあります。
この場合、無視は意図的な攻撃などではなく、自分の状況が整うまでの一時的な手段として起こることもあります。
無視がストレスや疲労によるものだと想定される場合、コミュニケーションを取りたい旨を伝えたうえで、スケジュールは相手に状況に合わせるとよいでしょう。
権力の行使や嫌がらせ
無視する行動が権力や嫌がらせの表れの場合もあります。
悪意が大きい場合は、改善のために動いていくものの、無視している人と離れる手段も考えていくのがよいでしょう。
悪意がある場合、自分がどんなに頑張っても、相手は変わらない可能性も考えられます。
対処していくうえで前提として持つべきスタンス
対処法に進む前に、自分のスタンスを整えていきましょう。
機械的に処理しようとすると、逆効果に働くことが多いです。
自分も改善すべきところがあるという考えを持つ
無視していること自体は直してほしいことですが、自分が間違っていたり迷惑をかけたりした可能性があることも想定しましょう。
無視した相手を一方的に攻めるのではなく、原因を客観的に見つめ、「自分も改善すべきところがある」という視点を持つことが大切です。
問題が起きるときは、どちらか一方が100%悪いということは少ないです。
しっかり自分についても振り返ることで、問題の本質に近づける可能性があります。
強引に何とかしようとしすぎない
無視されている状況を早く解決したいとも思いますが、人と人との信頼関係の問題です。
強引に何とかすることはできません。
無視されている間は、相手の感情や状況を尊重し、しつこく連絡をしすぎないようにしましょう。
その人が静かな時間を必要としているかもしれないことも理解し、待つことが必要になる場合があります。
ともに問題を解決していくことを意識する
どちらが悪いのか、犯人を見つけるような会話にならないように気をつけましょう。
ともに問題を解決していく姿勢を持ち続けることが重要です。
問題の根本原因を考え、今後同じような問題が再発しないようにするための具体的な改善策を見出していきます。
ますは自分でも考えて、相手に提案する準備をしていきましょう。
無視されるようになってしまったときの対処法
自分の行動・言動も振り返り、自分から働きかける
自分が気づかないところで相手に迷惑をかけている可能性もあるので、まずは振り返ってみましょう。
具体的に何か問題があったかを自分なりに考え、気になるところが見つかったら、誠意をもって反省の意を示すことが大切です。
自分からコミュニケーションを取りに行きましょう!
具体的お詫びの仕方は、こちらがおすすめです!
コミュニケーションが取りにくい場合は、「改善のために動いている」ということを行動で示しましょう。
まずは行動を変えていくことは重要です!
行動をよりよくすることは、相手の見方を変えることにもつながりますし、自分のスキルアップにもつながり、一石二鳥です。
他の手段でコミュニケーションを試みる
直接の対面や電話でのコミュニケーションが難しい場合は、メールや他のメンバーを通じて、接点を試みます。
連絡をしすぎてしまうのは逆効果ですが、仕事の連絡が取れないとなると業務に支障が出てきてしまい、個人の感情の問題ではなくなる可能性もあります。
状況や関係性に応じて適切な方法を選ぶことが重要なので、信頼できる人にも相談しながら慎重にコミュニケーション方法を検討していきましょう。
人事など会社の相談窓口に相談する
無視されている状況が続くと、仕事に支障が出てきます。
もはや個人的な問題ではなく、会社の問題となっていきます。
プライバシーをしっかり守りつつ、あくまで仕事を円滑に進めるために、今後の進め方や対処法を相談することもよいでしょう。
異動や転職も視野に入れる
状況の改善が見られない場合、異動や転職も視野に入れましょう。
自分の貴重な時間を人間関係の改善に費やすのは、機会損失になる可能性も大きいです。
- 無視されている状況は精神的にはもちろん、今後のキャリアなどにとってもマイナスになります。
- 迷惑をかけた上司や先輩から無視された場合「誰が悪い」と犯人探しではなく、自分にも改善点はあるという前提で向き合っていきましょう。
- 相手の感情や状況を尊重しつつ連絡手段を変えたり、前向きな意志と具体的な対策を準備したりすることが大切です。