【転職活動のお悩み】いきなり面接ある会社はブラック企業?「書類選考なし」「面接確約」求人の背景
転職活動でいきなり面接ある会社は、どんな選考をしているのでしょうか?誰でもいいってことですか……?
通常、書類選考があると思うので不安になりました。
決して、誰でもいいという訳ではないですよ!
今回は「面接確約」求人の背景をお伝えしますね。
気をつけたい点も合わせて紹介します。
- 採用活動でいきなり面接を行っていたとしても、ブラック企業だとは言えません。
- いきなり面接を行う理由には、採用プロセスの短縮、書類で見えないポテンシャルの評価など正当な理由が挙げられます。
- ですが、大量離職の背景があるなどマイナスの理由がある可能性もあるため、選考を進む過程で確認するとよいでしょう。
この記事を監修した人
名前
かに(一般財団法人生涯学習開発財団認定コーチ)
経歴
“3か月でごきげんに働くわたしになれる”
がんばりやさんがごきげんに働く道のりを紹介する
「かにちゃんのごきげんジョブチャンネル」を運営
・人事系研究員(専門:20~30代の職場活躍・職場コミュニケーション実践)
・大手転職エージェント(企業向け採用コンサルティング・求職者向け転職アドバイス)
・個人向けコーチング・カウンセリングの提供
美味しいごはんと温泉が好き
この記事を監修した人
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・人事系研究員(専門:20~30代の職場活躍・職場コミュニケーション実践)
・大手転職エージェント(企業向け採用コンサルティング・求職者向け転職アドバイス)
・個人向けコーチング・カウンセリングの提供
美味しいごはんと温泉が好き
現役エージェント時代の経験
私はエージェントで企業の採用活動成功に向けて尽力していた経験があります。
そこで、書類選考なしでいきなり面接をするパターンも経験しました。
提案したこともあります。
みなさんに考えていただきたいです。
よりマッチした人を採用したいと考えた時に、どういう採用プロセスにしますか?
そうですよね。
書類も丁寧に見て、面接を何度も繰り返し自社の多数の人に判断してもらい…
と時間をかけてあらゆる角度から確認していくでしょう。
もちろん、慎重に進められればミスマッチは減らせるかもしれません。
しかし、逆に失うものも多くあります。
・採用に関わった人の時間
→他のことに時間を使わず、採用活動に時間をかける選択をしているということになります
・併願企業との採用プロセスの兼ね合い
→候補者が先に内定をもらった企業に決めてしまう場合があります
・候補者と会える機会の数
→採用プロセスの難易度が上がるほど応募者も減る傾向があります
などなど
企業は、失うものとも天秤にかけて採用活動をしているのです。
この前提を置きながら、下記を読み進めていってください!
採用活動で企業がいきなり面接を行う理由
面接で分かるスキルを確認したいから
面接でコミュニケーションスキルを確認することが、とても大切な職種があります。
たとえば、営業職や接客業などの対人スキルが重視される職種では、コミュニケーション能力、プレゼンテーションスキル、顧客対応力などを実際に面接で見ていく方が合理的だと考える企業もあります。
書類だけではスキルのレベルや適性を把握しにくく、書類で不合格にしてしまうことがもったいない判断になることもあるでしょう。
機会損失をできるだけ減らしたいという考えから書類選考をなくしている企業もあります。
実際に面接重視の企業もあります。
書類だけ見ても、話してみないと分からないからと、書類選考をなしにしていることもありました。
たくさんの採用を行うから
企業が成長段階になったり、応募職種を強化しようとしていたりすると、たくさんの採用を行う場合があります。
大量採用の理由から、書類選考に時間をかけることなく、迅速に面接を行うことで採用プロセスを短縮する企業もあります。
新設部署や強化プロジェクトなどの理由で100人の採用をお手伝いしたことがあります。
たくさんの採用を行う場合、時間も労力もものすごくかかり、通常の採用プロセスでは難しいことがあります。
応募者を獲得したいから
「書類選考なし」などの条件は、求職者から人気が高く、より応募を獲得することができます。
採用が難しくなっている現在、応募獲得するだけでも一苦労です。
企業は、あらゆる手を使って採用成功のため尽力しているのです。
求職者にとって、面接に進めないのは非常に残念なことです。
そのため「書類選考なし」の求人の条件は人気が出やすいです。
動きが速い業界で選考をスピードアップするため
競争の激しい業界や急成長中の企業では、選考のスピードが採用成功の鍵となる場合があります。
書類選考を省略して直接面接を行うことで、選考のスピードを大幅にアップさせる企業もあるでしょう。
これにより、競合他社よりも採用活動を迅速に進めることができ、選考スピードを理由にして他者によい人材を奪われてしまうことを防ぎます。
採用が難しい職種は特に取り合いの状況です。
そのような状況下で、スピードが遅いとすぐに他の企業に奪われてしまいます。
企業にとって、採用プロセスのスピードは重要な課題です。
イベントや合同説明会などの特別な選考プロセスだから
キャリアフェアや合同説明会などのイベントでは、書類選考を経ずにその場で面接を行うことがあります。
これらのイベントでは、効率的により多くの人と話ができる機会でもあります。
イベント後にフォローアップとして正式な面接や選考を行うケースが多いですが、第一段階として、魅力訴求も含めた短時間面接は、企業にとって効果的な方法として用いられます!
いきなり面接を行う裏に潜む気をつけたい背景
緊急採用の必要性
緊急に採用を成功させなければいけない何らかの事情があると、書類選考を省略していきなり面接を行うことがあります。
企業が成長するタイミングなどプラスの理由であればよいのですが「離職が多くすぐに欠員補充をしなければ業務が回らない」などマイナスの理由の可能性もあります。
気になる場合、採用背景などをしっかり確認するとよいでしょう。
また、離職率や退職した人の理由、職場の雰囲気なども丁寧に確認していくことをおすすめします!
現場の採用担当者が非協力的
書類選考を誰が行うかは企業によってそれぞれですが、現場の担当者が行っていて採用に非協力的だと、いつになっても書類選考が進まない場合もあります。
その場合、書類選考はなくして、直接面接をする可能性もあります。
面接で現場の人と会う機会があるので、人柄や現場の雰囲気などを確認してみるとよいでしょう。
- 採用活動でいきなり面接を行っていたとしても、ブラック企業だとは言えません。
- いきなり面接を行う理由には、採用プロセスの短縮、書類で見えないポテンシャルの評価など正当な理由が挙げられます。
- ですが、大量離職の背景があるなどマイナスの理由がある可能性もあるため、選考を進む過程で確認するとよいでしょう。