仕事の「やらされ感」がストレスー受動的に仕事をすることの原因と対処
仕事に「やらされ感」を感じて、やる気がなくなります。
どうすれば解決できますか?
それはつらいですね……。
今回は、「やらされ感」で仕事をすることのデメリットと対処法をご紹介します。
この記事を監修した人
名前
かに(一般財団法人生涯学習開発財団認定コーチ)
経歴
“3か月でごきげんに働くわたしになれる”
がんばりやさんがごきげんに働く道のりを紹介する
「かにちゃんのごきげんジョブチャンネル」を運営
・人事系研究員(専門:20~30代の職場活躍・職場コミュニケーション実践)
・大手転職エージェント(企業向け採用コンサルティング・求職者向け転職アドバイス)
・個人向けコーチング・カウンセリングの提供
美味しいごはんと温泉が好き
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・個人向けコーチング・カウンセリングの提供
美味しいごはんと温泉が好き
- 「やらされ感」の仕事は、やることが言われたことにとどまり、自分の発想からの行動がなくなるため、どんどんつまらなくなっていきます。
- 自分の満足感や今後のキャリアを考えると「やらされ感」は断ち切った方がよいでしょう。
- 仕事を捉えなおしたり、環境を変える検討したりして、現状を変えていくことをおすすめします。
「やらされ感」で仕事をすることのデメリット
どんどんつまらなくなっていく
「やらされている」と感じることに対しては、義務的になり、そのものごとへコミットができなくなります。
コミットできなくなると、「自分からやってみよう!」「もっとこうしよう!」という気持ちがわかなくなっていきます。
やることが言われたことにとどまり、自分の発想からの行動がなくなるため、どんどんつまらなくなっていきます。
自分の人生なのに、人生を誰かに切り売りしている感覚に陥ってしまう可能性も高いです。
行動は消極的にとどまり、自分にとっても会社にとっても、時間の価値がさらに小さくなってしまうので、「やらされ感」の状態は断ち切った方が自分にとってのメリットにもつながるでしょう。
自分の人生。後悔はしたくありません。
私の体験談
私は昔、希望通りの仕事でなく、やらされ感で仕事をしていたことがありました。
「あーめんどくさい」「さっさと終わらせて帰ろ」とずっと思っていました。
すると、どんどんと義務と感じる時間が長くなり、退屈過ぎてどうしようもなくなっていったのです。
抜け殻のような状態が仕事だけではなく、プライベートにも続き、人生がどんよりしていったのを覚えています。
すべての原因は「やらされ感」。
自分で仕事の見方を変える努力をしていったら、自分の心の持ちようも大きく変わっていきました。
自分のキャリアが停滞してしまう
「やらされ感」が強い仕事環境では、キャリアアップしにくくなる可能性もあります。
やらされ感を抱えながら仕事を続けると、自己成長やスキルアップの機会にチャレンジする気持ちが薄れていきます。
今の環境で働く以上、スキルを高めても使える機会がないと思ってしまいますよね。
自分の意見やアイディアが尊重されない環境では、「どうせ考えても無駄だ」という気持ちが生まれ、自分の頭で考える習慣がなくなっていきます。
今の環境で仕事をするには問題は起きませんが、転職をしたいと思ったときに不利になる可能性が高いです。
今の環境を少しずつ変えていくか、他に環境をつくるかして、自分自身を高めていくことはしておいた方がよいでしょう。(中長期的に考えた場合は特に)
ストレスがかかり健康への影響を及ぼす
強制された仕事をすることはストレスにつながり、それが体や心の健康に影響を与えることがあります。
ストレスは生産性を低下させるため、仕事の結果も出にくくなります。
何より、ストレス状態が長く続くと、心身に悪影響を及ぼし、仕事どころではなくなってしまう可能性もあります。
短期的に見れば「耐える」という選択でもなんとかなるかもしれませんが、長期的に続けることを考えると、リスクは大きいでしょう。
周囲のメンバーとの信頼関係が悪くなってしまう
「やらされ感」を感じ、必要最低限のことしかしないと、周囲のメンバーとの協力やコラボレーションが少なくなります。
メンバーとの関係性が悪化したり、創意工夫から仕事を楽しくするチャンスを逃してしまうことにもつながるでしょう。
職場の雰囲気が悪くなり、居づらくなったり、新たに人間関係のトラブルが生まれたりする可能性もあります。
「やらされ感」の仕事になってしまう原因
自分で決められる範囲が狭すぎる
自分で決められる範囲が狭すぎることは、「やらされ感」の大きな原因の1つです。
仕事の進め方や方法を自分で決められない場合、自分が主体的に行動しているという感覚が失われていきます。
上司などから、細かく指示され、行動や結果を管理されている状態ですね……。
この状態では、仕事に対する責任感や達成感が薄れ、ただ言われたことをこなすだけの作業に感じられることが多くなっていきます。
虚しさを感じるようにもなるでしょう。
自分の意見やアイディアを伝えたにも関わらず、全く取り入れられない状態が続くと、自分自身の自己肯定感や仕事自体へのモチベーションが下がってくる恐れもあります。
仕事の目的が分からない
仕事の目的が分からない場合も、「やらされ感」につながる可能性が高いです。
なぜその仕事をするのか、その仕事がどのように貢献するのかが分からないと、自分の努力がどのような意味を持つのかが分からず、モチベーションが維持できません。
何に向かっているのか分からない仕事は、単なる作業に感じられ、成長やキャリアアップにつながりにくくもなるでしょう。
仕事の目的が分からない場合は、しっかり確認してみましょう。
上司に確認するのもよいですし、同僚と仕事の意味や価値について話してみることも有効です!
自分の仕事がどのように評価されているか分からない
自分の仕事がどのように評価されているか分からないことも「やらされ感」を引き起こす大きな要因です。
自分の仕事へのフィードバックがないと、自分の努力が見てもらっているのか不安になります。
努力が認知されていないとなると、やる意味を見出しにくくなり、仕事に対するモチベーションや満足感はどんどん下がっていきます。
達成感や自己効力感を感じる機会が減少し、やらされ感が強まっていくのです。
定期的なフィードバックの機会がない場合、自分からフィードバックをもらいに行くとよいでしょう。
仕事のよかった点、もう少しの点を両方聞いてみてください!
成長実感がない
仕事を通じて自分がスキルアップや知識の向上ができていないと思うと「やらされ感」の仕事になりやすいでしょう。
特に同じ作業の繰り返しや新しい挑戦がない環境で起こりがちです。
かにちゃんのごきげんジョブチャンネルでは、3か月でがんばりやさんがごきげんに働く道のりを紹介していきます
・転職成功への道のり
・キャリアアップの道のり
・人間関係を築く道のり
…という3つのカテゴリーを用意しているので、ご興味のある方はチェックしてみてくださいね。
ページへはこちらから
「やらされ感」を変えていく方法
仕事の捉え方を検討しなおしてみる
「こんな仕事誰だってできる」「こんな仕事あっても意味がない」など
仕事に対してマイナスの部分を見ている場合
「何か意味や価値はあるかな?」と探してみるのもおすすめです。
私も「こんな仕事何の意味もない…」と思ってしまったとき、改めて考えてみました。
「そもそもこの仕事って、なんで生まれたんだっけ?」
「巡り巡って誰かの役に立ってるのかな?」と。
見えていなかった価値に少しずつ気付いていけました。
関わる人を想像してみる
仕事が「やらされ感」があるものだとしても、仕事のプロセスで、周囲のメンバーのサポートや協力があるかもしれません。
関わる人を想像すれば「この人の力になりたい」「この人と一緒にやりたい」などの気持ちが湧いてくる可能性もあります。
誰がどのような形でかかわっているのか、そして、自分の行動の影響力はどのようなものかを想像してみるのもよいでしょう。
自分の仕事を、関係者の視点で見てみることもおすすめです。
自分の仕事の見え方が変わることがあります。
自分の影響力って過小評価しがちですが、よくよく考えていくと、周囲にとって自分は大きな存在になっている、なんてケースもあるんですよね!
自分が決められる範囲を広げていく
お願いされた仕事のみをしていると、相手の決めた枠から出ることはありません。
自分が決められる枠を広げていくためには、すべてを受動的にこなすのではなく、自分で考えて行動するリーダーシップを発揮していく必要があります。
任された仕事からでも、チャレンジすることができます!
「ここはこうした方がもっと良くなるな」「自分だったらこうするな」などと、自分オリジナルな個所を1つでも見つけて、提案し、よりよくしていきましょう。
もしかしたら、だめだと言われることもあるかもしれませんが1回のトライでくじけず、複数回チャレンジしてみましょう。
相手が聞く意欲すらない場合は、別の場所で自分のエネルギーを発揮することも考えていくのも1つの方法です。
- 「やらされ感」の仕事は、やることが言われたことにとどまり、自分の発想からの行動がなくなるため、どんどんつまらなくなっていきます。
- 自分の満足感や今後のキャリアを考えると「やらされ感」は断ち切った方がよいでしょう。
- 仕事を捉えなおすなどで現状を変えていくことをおすすめします。