【人間関係リセット症候群】職場でのストレスで衝動的に仕事を辞めたくなる原因と対処法を紹介
職場の人間関係でストレスを感じたときに、無性にその関係を断ち切りたくなります。辞めたくなってしまうんです……。
「人間関係リセット症候群」という言葉もあるみたいですよね。
このように感じてしまう原因と対処法を知りたいです。
嫌なことがあったときにリセットする方法は、一時的な解決策としては有効かもしれませんが、根本的な問題は解決しませんよね。
今回は、「人間関係リセット症候群」の特徴や原因、対処法について紹介していきます。
「人間関係リセット症候群」とは何かを知るとともに、原因、対処法について網羅的に把握できます。
この記事を読めば、職場の人間関係について、一時的な解決策ではなく、根本的な解決法を見出せます!
「人間関係リセット症候群」とは?
「人間関係リセット症候群」は、築いてきた人間関係を突然リセットしたくなる心理状態を指します。
今まで築いてきた関係を一気に断ち切り、新しい環境でゼロからスタートしたくなるという衝動に駆られます。
職場だと、会社自体を辞めたくなったり、休職や異動したくなったりします。
人間関係をリセットさせたいと思った体験談
私はかつて、人のことを信じられず、仮面を被りながらコミュニケーションを取っていました。
さらに、人から嫌われたくなかったので「良い人」の仮面を被っていたのです。
「良い人の仮面を被り続ける」ことはすごく大変でした。
コミュニケーション自体も疲れますし、本音を相手に言えない苦しさも抱えていました。
あるとき、そのような日々に急に嫌気がさし、全ての人間関係を終わりにしたい衝動にかられました。
楽になりたい気持ちと、「こんなことをして何になるの?」と虚しさが押し寄せたのです。
私は運よく、私の異変に気づいてくれた人に救われましたが、もしその人がいなかったら、周囲の関係性を全てぐちゃぐちゃに壊していたかもしれません。
今考えるととても怖いです……。
そこから私は自分の人間関係のスタンスを大きく変えていきました。
かつての私は、関係構築の仕方を間違っていました。
行動も考え方も大きく変わった今は、人間関係は幸せに必須だと感じています。
ただし、それは本音を言い合える質の高い関係性です。
「人間関係リセット症候群」なのかも?と思い、調べ始めているあなただったら、きっと全てを壊す前に状況を改善していけます。
下記では、私自身の経験とコーチングなどの学びをもとに、人間関係リセット症候群の原因と対処法をお伝えしていきます。
職場で「人間関係リセット症候群」になる理由
原因は様々ですが、主に以下のような要因が考えられます。
溜まったストレスが爆発する
職場でのストレスが積み重なることで、現状から逃げ出したくなります。
例えば、上司に一方的に指摘され続けたり、意見を言えない空気の中で考えを言えずにいたりなどすると、急に溜まったストレスが爆発する可能性があります。
コミュニケーションの疲れ
長期間愚痴を聞かされたり、強い同調圧力にさらされたりすると、人間関係で生じる疲労感から「人間関係リセット症候群」に陥ることもあります。
社内に信じられる人がいない
社内に信じられる人がいないと、常に孤独を感じている状態に陥ります。
その状態で、何か問題が起きた場合一人で抱えなくてはならず、ストレスや孤独感が強くなり症候群になる人もいます。
相談できる人を1人でも早急に見つける必要があります。
自分で悪い方に考えてしまう
自分の中で問題を拡大解釈して落ち込んでしまうケースもあります。
マイナス方向に妄想が進んでしまい、精神的にどうしようもなくなり、全てをリセットしようとします。
相談が得意ではない人やプライドが高い人などは特に、自分一人で解決しようとして悪い方向に思考が進んでしまう傾向もあります。
「人間関係リセット症候群」の人が取りやすい行動
次に「人間関係リセット症候群」の人が取りやすい行動をお伝えします。
突然退職を申し出る
周囲に相談ができない人が多いため、急に退職を決断する人もいます。
自分で退職を言い出せず「退職代行」を利用する人もいるでしょう。
落ち込んだ表情を見せない人もいるので、周囲からすると「なぜ急に退職!?」と驚きを感じることもあります。
突然音信不通となる
関わる人との連絡を一切断つ場合もあります。
その場合、電話での連絡が取れないだけではなく、メッセージの既読もつかなくなる可能性があります。
音信不通にした本人も強い罪悪感を感じることになります……。
SNSなどの連絡手段を断つことも
自分が特定されるSNSなども一気にシャットダウンする場合もあります。
連絡手段を断った本人は、時間の経過とともに孤独感が強まる可能性があります。
「人間関係リセット症候群」を予防する対策
「人間関係リセット症候群」になってしまうと、周囲に迷惑をかけるだけではなく、自分自身も非常につらい状況に陥ります。
事前に予防する対策法をご紹介します。
相談できる人を1人でも見つける
「人間関係リセット症候群」は、自分で抱えきれなくなった問題が爆発して起きてしまうケースが多いです。
爆発を防ぐために、相談できる人を一人でも見つけることが重要です。
特に慣れないうちは、ストレスや悩みを抱えることは日常的なことです。
相談相手をいち早く見つけ、何かあったときの備えをしましょう。
カウンセリングなどをすぐに利用できる状態にしておく
社内に頼れる人がいない場合もあります。
その際、大きな孤独に押しつぶされることもあるため、最悪の状況を防ぐため逃げ込める場所を確保しておくことをおすすめします。
不安な人は、SOSの場所として、カウンセリングサービスをすぐに利用できるようにしておくのもよいでしょう。
もちろんお金がかかるサービスもあるので、自分のお財布と相談しながらです!
しかし、爆発して全てが台無しになることは避けたいので、その前に気持ちを和らげられる方法を考えておくとよいでしょう。
カウンセリングサービス
自分の心理と向き合う
「人間関係リセット症候群」には、自己肯定感の低さや過去のトラウマが影響している場合が多いです。
あまりにも心が不安定の場合、自分の深層心理と向き合うことをおすすめします。
自分で学びやり方が分かっていれば1人でやるのもいいですが、心理的負担がかかることもあるので、専門家と進めることもおすすめです。
トラウマと向き合うようなときは、経験値のあるカウンセラーを選びましょう。
心は繊細なので、少しずつ慎重にすすめていくとよいでしょう。
ストレス管理
ストレスをため込みすぎて爆発してしまう可能性があります。
ストレスをためないように、自分でストレスを管理し、定期的に発散していくことが重要です。
例えば、趣味の時間を持つ、適度な運動を行う、十分な睡眠を取るなど、人によって発散方法は違います。
自分のストレス状況を認識し、自分が好きな方法で適宜発散していきましょう!
コミュニケーションスキルの向上
人間関係で疲れにくくするためには、コミュニケーションスキルを向上させることが大切です。
もちろんすぐにコミュニケーションスキルが向上していくことはなく、徐々に向上していくものです。
ですが、根本的対応策として取り組んでおくと、今後の人生で確実に大きなプラスになります。
「人間関係リセット症候群」に陥り、自分が築いてきたものが一瞬でなくなることは避けたいです。
自分の心を整えたり、日々接する人との人間関係を大切にしたり、日常を丁寧に紡ぐことで防げます。
自分を大切に、周囲の人たちを大切に。この機会に、環境を整えてみてください。
一緒に向き合っていきましょう!