【嘘の放置はデメリット大】仕事で嘘をついてしまったときの対処法・信頼を取り戻すヒント
仕事で嘘をついてしまいました。なかなか正直に言えずにいます。
正直に言った方がいいですよね?どうすればよいでしょう……?
嘘をついたままにしていると、自分も罪悪感を感じ続けますし、長期的リスクが大きくなります。
真実を伝えるときは苦しいですが、正直に報告することをおすすめします。
今回は、嘘をそのままにする原因とリスク、報告するときのポイントを紹介します。
この記事では、嘘をそのままにする原因とリスク、報告するときのポイントを紹介します。
この記事を読み終えると自分の嘘について客観的に捉え、今後の方向性を決めていくことができるでしょう。
この記事を読んで、少しでも適切な行動がとれれば幸いです
この記事を監修した人
名前
かに(一般財団法人生涯学習開発財団認定コーチ)
経歴
“3か月でごきげんに働くわたしになれる”
がんばりやさんがごきげんに働く道のりを紹介する
「かにちゃんのごきげんジョブチャンネル」を運営
・人事系研究員(専門:20~30代の職場活躍・職場コミュニケーション実践)
・大手転職エージェント(企業向け採用コンサルティング・求職者向け転職アドバイス)
・個人向けコーチング・カウンセリングの提供
美味しいごはんと温泉が好き
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・個人向けコーチング・カウンセリングの提供
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嘘ついてしまった体験談
私も過去に、仕事で嘘をついてしまったことがありました。
仕事のトラブルが起こったときに、私の確認不足が原因だと分かっていたにもかかわらず「私は関与していない。原因が分からない」と嘘をついてしまったのです。
当時のことを振り返ると、自分に自信がなくて仕方がありませんでした。
自分のせいでトラブルになった事実が分かると、自分は二度と頼られなくなってしまうのではないかという恐怖心から、嘘をつきました。
しかし、嘘をついた相手は、私の言葉を信じてくれたのでした。
噓がバレなかったことに対してホッとするかと思いきや、そうではなかったんですね。
相手への罪悪感が湧いてきたのです。
相手は私の嘘を信じ「あなたは頑張っている。一緒に改善を検討しよう」と言ってくれました。
その優しさに罪悪感がさらに増し、モヤモヤが残り続けました。
嘘が分かって怒られた方がマシだったのでは、と思ってしまったくらいです。
罪悪感が大きかったので、私は自分の行動や気持ちを振り返りました。
そして、嘘をついてから時間が経ってしまっていましたが、相手に真実を話し謝ることに決めました。
幻滅されても仕方がない
相手の優しさを利用するようなことはできない
と思ったんです。
喉から心臓が出るほど緊張しながら、恐る恐る相手に真実を話しました。
「実はあのトラブルは、私のせいだったんです。
自分の弱さから、嘘をついてしまいました。
本当に申し訳ございませんでした。」
すると、相手は「嘘だと気づいていた」と言うのです。
その相手は話を続けました。
「一緒に働きたいと思うのは誠実な人。
あなたがどのようなふるまいをするか知りたかった。
この謝罪がなかったら、自分からトラブルについて話し合う時間をつくろうと思っていた。」
とのこと。
そこから本音ベースで長く話し、仕事における「誠実性」の大切さについて身をもって実感させられました。
人は馬鹿じゃない。
言葉と行動、その人から出ている空気感などあらゆる要素から、何かを感じ取ります。
そして、嘘はいつか気づかれます。
嘘をつけばそのときは、簡単に乗り切れるかもしれません。
ですが、仕事の長期的信頼を得るために欠かせない信頼は、逆に失われることになります。
どちらを取るか?
私は相手と誠実に向き合い、長期の信頼を選んだ方がよいという結論に達しました。
そしてその経験以降、その方針は変わりません。
以降では、私の体験とコーチングによる学びをもとに、嘘ついてしまう原因や解決策について解説していきます。
嘘ついた事実を正直に言えない原因
事実を打ちあけた後の恐怖感
嘘をついたことを正直に認めるのが難しい理由の1つは、打ちあけたあとに背負うペナルティへの恐怖です。
上司から怒られたり、周囲のメンバーから冷ややかな視線を感じたりするかもしれません。
最悪のケースだと減給など評価に関わる可能性もあります。
今後の職場環境やキャリアに大きな影響が及ぶ恐れを感じ、真実を打ち明けることに対する強い抵抗感を生み出します。
嘘を隠すとペナルティは受けなくて済むかもしれませんが、嘘を隠した罪悪感はつきまといます……。
自尊心を傷つけられる
自尊心を守るために嘘を認められないこともあります。
自分の誤りや失敗を認めることは、自尊心を傷をつけることに繋がります。
特にプライドが高い人は、失敗や誤りを認めることを「傷」として感じるため、嘘を認めることが難しくなります。
自尊心を守るために嘘をつき続けることは、一時的には心理的な安定をもたらすかもしれませんが、長期的には信頼関係を損なうリスクを伴います。
嘘を隠したことへの恥ずかしさ
嘘を認めることが難しい原因の1つに、恥の感情があります。
嘘が発覚すること自体が恥ずかしく、正直に言えない要因となります。
また、厳格な企業やメンバー間の競争が激しい環境では、同僚や上司の前で恥をかきたくない心理が一層高まるでしょう。
責任を逃れたい感情
責任を逃れたい心理が働き、嘘をついたことを認めるのが難しい場合があります。
嘘を認めることで責任を負わなければならず、対応することが増えます。
責任を逃れることで短期的には守られるかもしれませんが、長期的には信頼を損なうリスクが高まります。
問題に真正面から向き合う経験は、人を大きく成長させます。
嘘を放置しておくマイナスの方が大きい
嘘を認め真実を周囲に伝えることは、とてもつらい行為です。
しかし、長期的に見ると、嘘を放置しておくマイナスの方が大きい可能性があります。
マイナス面を客観的に見て、今後の行動を考えていきましょう!
信頼が失われる
仕事で嘘をつくと、最も深刻な影響は信頼が失われることです。
仕事は1人では出来ないことが多いです。さらに、信用・信頼があって仕事を依頼しあいます。
同僚や上司から信頼されなくなると、職場での協力やコミュニケーションが難しくなるだけではなく、仕事が任されない可能性もあります。
また、お客様に嘘をついた場合、関係が悪化し企業全体の評判が損なわれることがあります。
信頼は築くのに時間がかかりますが、失うのは一瞬です。
嘘が明らかになると、積み上げてきた信頼を取り戻すためには、かなりの努力と時間が必要になります。
心理的なストレスが増す
嘘をつくと、心理的なストレスが増します。
嘘を隠し通すための不安や罪悪感から、仕事に対する集中力が落ちる可能性があります。
心理的ストレスは解消できるまで、頭の片隅に残り続ける非常に厄介なものです。
キャリアへの影響
嘘が発覚すると、キャリアに影響を及ぼす可能性もあります。
上司からの信頼が失われると、評価や昇進にも繋がってくるでしょう。
また、嘘の内容によっては、転職する際に次の雇用先に確認される恐れもあります。
短期的には免れるかもしれませんが、中長期的に見たときに大きな問題に発展する可能性も考えられるでしょう。
正直に嘘を報告するときのポイント
では次に、正直に嘘を報告するとき意識すべきポイントを紹介します。
タイミングを選ぶ
事実を伝えるタイミングは重要です。
可能な限り早く、かつ落ち着いた環境で、上司や関係者に話す機会を設けましょう。
※緊急の内容であれば、即対処することが求められます。
適切なタイミングを選ぶことで、相手が冷静に話を聞く準備ができ、建設的に対処法を考えていくことができます。
時間的に猶予がある場合は、突然の報告は避け相手のスケジュールや状況を考慮することも大切です。
自分の感情を整える
嘘を認める前に、自分の感情を整理し冷静になることが重要です。
感情的になりすぎると、正確に事実を伝えることが難しくなるため、まずは深呼吸をして気持ちを落ち着けます。
なぜ嘘をついてしまったのか、背景を自分の中で整理し、相手に話せるようにしておきましょう。
整理しておくことにより、相手に対して一貫した説明ができ、誠実さが伝わりやすくなります。
また、感情を整理することで、事実を認め、改善に向けた前向きなステップを踏み出す準備ができます。
事実をありのままに伝える
嘘を報告するときは、具体的で正確な情報を伝えることが大切です。
何が起こったのか、どのような嘘をついたのかを解釈を加えず、事実を伝えましょう。
曖昧な表現やごまかしは避け、ありのままに伝えることが重要です。
事実を正確に伝えることで、誤解や混乱を避け、問題の本質を共有することができます。
解釈を伝える場合は「ここからは私の解釈ですが……」などと表現し、どこからが解釈なのかを分かりやすく伝えるとよいでしょう。
反省の気持ちを示す
嘘をついたことに対して、誠実に反省の気持ちを示すことが重要です。
自分の過ちを率直に認め、心からお詫びします。
誠実な反省の姿勢を示すことで、相手に対して信頼を回復しようとする意志が伝わり、問題解決に向けた前向きな対話に進むことができます。
反省の気持ちを明確に示すことは、信頼回復の第一歩です。
謝罪の方法はこちらをご覧ください。
自分なりの解決策を伝える
自分なりの今後の解決策を考え、相談しましょう。
自分が考えた解決策が採用されるか否かに関わらず、しっかり考えていくことで誠意を見せることに繋がります。
また、再発防止策として、どのようなことを考えているかも伝えるとよいでしょう。
フィードバックを受け入れる
上司や関係者からのフィードバックを真摯に受け入れる姿勢が重要です。
自分の行動に対する評価や指摘を謙虚に受け止め、今後の改善に役立てます。
どんなに厳しい内容でも、しっかり聞くことが大切です。
自分の報告に対して、相手がどのように感じたか、考えているかを最後まで聞きましょう。
今後の改善を約束する
信頼を取り戻すためには、継続的な改善を約束し、実行することが必要です。
日常の業務の中で口だけではなく、再び信頼を築くための行動をしていきましょう。
真摯な姿勢は必ず周囲に伝わります。
今回は、嘘をそのままにする原因とリスク、報告するときのポイントを紹介してきました。
ぜひ、自分の状況を振り返り、今後の対策を検討してみてくださいね。
無事に解決することを、心からを祈っています