「嫌いな上司」が仕事のストレス原因だった場合どうすればいい?【職場のストレス】
「仕事にいきたくない!」「ストレスが爆発しそう」
……その原因が上司だったとき。
がんばり屋さんは特に「仕事とはこういうもの」「自分が耐えて何とかしなければならない」と思うかもしれません。
ですが、頑張り方を間違うとつぶれてしまうので注意が必要です。
実際に相談いただいた方の中には、自分が背負い込んでしまってメンタルダウンにつながってしまったケースもありました。
その方の上司は、客観的に見ても、自分の感情を押さえられず些細なことで部下に当たり散らす振る舞いをしていました。
私自身が直接、その上司とお話したことはありませんが、部下にあたる方から聞く事実情報をもとに考えると、部下の方が自分で何とか出来るレベルではないように感じました。
たとえばこのパターンのように、上司からあまりにも理不尽な対応をされたり、自分のメンタルに悪影響を及ぼす場合は「逃げる」選択が最善の場合もあります。
一方、上司への情報共有不足やコミュニケーションが上手くいかないことで、上司にストレスを感じるケースもあります。
この場合、自分の努力で上司との関係性がよりよくなる可能性も十分考えられます。
すぐに転職や異動をするのではなく、向き合う方が得策の場合もあるのです。
つまり、自分の状況と環境を見ながら、よりよい方法を探っていくことが重要です。
今回の記事は、その参考になるよう情報を詰め込みました!
ぜひ、情報をもとに検討してみてくださいね。
関係性が悪い上司との間で起こるマイナス影響
まず、そもそも上司との関係性が悪いと、どのようなマイナス影響があるかを見ていきましょう。
なんとなく「上司嫌だな」と感じるよりも、状況を俯瞰して見ることができます。
実際に自分にはどのようなマイナス影響があるか、現状と照らし合わせながら読み進めていってくださいね。
ストレスがかかる
嫌な上司との関係は職場でのストレス原因の1つです。
上司とのミスコミュニケーションや理不尽な扱いは、精神的な負担を大きくします。
ストレスが続くと、仕事に対するやる気も下がり、結果的に業務の質にも悪影響を及ぼします。
さらに、ストレス状態が長期化すると、燃え尽き症候群(バーンアウト)などのリスクも高まるでしょう。
燃え尽き症候群になってしまうと、仕事のみならず日常生活にも支障をきたす可能性があります。
ストレスが強い場合は、対策が必要です。
実際の事例:理不尽な指示をされ続けた結果心のバランスを崩してしまったAさん
Aさんは30代の会社員です。
部署に異動で、新しい上司のもとで働くことになりました。
Bさんは厳しく完璧を求めるタイプの上司で、Aさんに対しても高い期待を持っていました。
異動当初、Aさんは上司の期待に応えようと一生懸命働きました。
しかし、どれだけ努力しても上司は決して褒めることはなく、むしろ些細なミスや細かい部分に対して厳しく批判したのです。
Aさんが異動したての逆境を乗り越えて成果を上げても、上司は「もっとできるはず」と言い続けました。
上司の「もっとできるはず」という言葉は”期待”と捉えることも出来ますが、現状を適切に認めてくれないと”負担”になります。
上司は、Aさんに対して矛盾する指示を出すことが増え、Aさんがその矛盾に気づき確認すると、上司は「指示通りやれ」と一蹴。
意見を求めることも許されず、Aさんの提案は無視されることが増えていきました。
Aさんはストレスを溜めていきました……。
適切に提案や確認をしても、聞いてもらえない場合、上司への対応を検討すべきでしょう。
周囲の信頼できる人や人事に相談を持ち掛けるなどをして、1人で抱えすぎないことが大切です。
Aさんは次第に、職場に行くことが苦痛になり、仕事への意欲を失っていきました。
夜も眠れず、朝は仕事に行くことを考えるだけで、胃が痛くなるように……。
Aさんは「自分が悪いのではないか」と自分を責めるようになり、友人や家族にも相談できず、孤立感が増していきました。
心身に異常を感じた場合、すぐに周囲に相談することが大切です。
自分の状態を自分では客観的に捉えられなくなっている可能性があるからです。
ある日、Aさんは出社途中に突然涙が止まらなくなり、会社に行くことができなくなってしまったのです。
自分は「大丈夫」と思っていても、かなりのストレスを感じていることもあります。
本当に、本当に無理は禁物です。
上司に無視されてしまったケースの場合、こちらに詳細を記載しています。
ぜひ参考にご覧ください!
業務がスムーズに進まなくなる
上司との関係が悪化すると、業務に必要なコミュニケーションがうまくいきません。
業務で必要な連絡だとしても、嫌な上司と接点を取ることは気分が下がります。
それは当然のことです!
上司からの指示が不明確だったり、一方的な命令口調であったりすると、日常業務にダイレクトに影響します。
また、上司からの不適切なフィードバックや過剰な批判は、自己効力感を低下につながります。
過剰なフィードバックを真正面から受け止めすぎると、どんどん自己効力感が下がり取り戻すのが難しくなりますので、注意が必要です。
ときには、真正面から受けず、適切に受け流すことも重要なのです。
キャリアアップが進まない
上司との関係が悪いと、キャリアを進めるうえで悪影響を及ぼします。
上司からのサポートやフィードバックが得られない場合、自己成長の機会が少なくなるでしょう。
一番身近で見ていてくれる人からの影響は大きいです。
しっかり見て、フィードバックをくれる上司と一緒に働く時間は貴重なものです。
また、しっかり見ていてくれない上司が評価や昇進の決定権を持っている場合、不公平な評価になる可能性もあります。
転職したくなる
上司との関係悪化が続くと、会社を辞めたくなります。
人間関係の悪化は予想以上にストレスです。
上司との関係性によるストレスが原因で、転職を考えるようにもなるでしょう。
上司が難しい性格をしている場合、他のメンバーも転職を考えているケースがあります。
離職率が上がり、職場の雰囲気まで悪化していく可能性もあるでしょう。
アイディアが生まれにくくなる
上司が否定的だったり、新しいアイディアを受け入れない場合、チャレンジをする欲求がなくなり、アイディアが生まれにくくなります。
アイディアは、自由に発想し、失敗を恐れずに試行錯誤できる環境で育まれるものです。
制限をされているような環境では、アイディアを出すことが自分のデメリットにつながる可能性が高くなり、現状維持を選びがちになります。
無意識的に自分の傾向が変わっている可能性もあるため、注意しましょう。
本来は新しいチャレンジをしたい性格にも関わらず、現状の環境が悪いから無意識的に諦めている場合は、場所を変えることも1つでしょう。
理不尽な上司の特徴
次に理不尽な上司の特徴を紹介します。
下記で紹介する上司の場合、自分ひとりで抱え込むのは危険です。
周囲に相談するなどして、慎重に対応を考えることをおすすめします。
独裁的な指示を行い、他者の声を聞こうとしない
他者の意見や提案を無視し、自分の意見や決定を一方的に押し付ける上司とは相いれなくなることが多いです。
決めつけられて嫌な気持ちになるだけではなく、自分の可能性を狭めてしまうことにもつながります……。
また、トップダウンで他者の意見を聞かず進めると、上司以外の人は考えることを無駄に感じるようになります。
チームの中で活発な意見出しが起こらず、職場がどんよりとした空気になってしまう可能性もあるでしょう。
独裁・決めつけが強い上司の場合、こちらに対処法の詳細を書いていますので、ぜひ参考になさってください。
悪い点ばかり見つけ、否定ばかりする
悪い点ばかり見つけ、否定ばかりするとなると、仕事へのモチベーションも下がってしまうでしょう。
マイナスばかり見る上司は、ミスや失敗に対して厳しく責め立て、改善点を指摘する際にもネガティブな表現を使います。
感情的な反応が多い
感情的に反応しやすく、ストレスやプレッシャーがかかると他者に対して怒鳴ったり、冷たく当たったりすることがあります。
感情の起伏が激しい上司の下で働くことは、メンバーにとってストレスの大きな原因となります。
上司の感情の起伏に振り回される形になり、心身ともにまいってしまいます……。
責任転嫁し、責任を持たない
問題が発生した際に、自分の責任を認めず、他者に責任を押し付ける上司もいるでしょう。
上司としての責任を果たさず、問題解決をしないため、頼りなく不満を感じます。
細かすぎる管理をする
マイクロマネジメント(過剰な管理)を行い、メンバーの動きを管理し、細部にまで口を出します。
このような上司は、1人1人の自主性を尊重せず、自己判断で行動する余地を与えません。
苦手な上司と付き合う方法
周囲に相談する
上司との関係に悩んだとき、1人で抱え込むのではなく、信頼できる誰かに相談することは重要です。
信頼できる人とは、あなたの気持ちを理解し、話に耳を傾けてくれる人。
秘密を守ってくれる人です。
職場での関係を考えると、同僚や他部署の上司やメンター、職場外だと友人や家族などが考えられます。
根本的な問題解決をする場合、コーチやカウンセラーに相談するのもおすすめです。
誰かに話すことで、まず心が軽くなります。
1人で抱え込んでいると、悩みがどんどん大きく感じてしまいますが、話すことで整理でき、ストレスが減っていきます。
また他者の意見を聞くことで、あなたが気づかなかった解決策や新しい視点を得ることができる可能性もあるでしょう。
たとえ状況がすぐに変わらなくても、自分のものの見方を変えることで、状況への感じ方が大きく変わることがあるのです。
仕事の付き合いだと割り切る
仕事の付き合いだと割り切り、感情を切り離すことも時には大切です。
冷静で客観的な姿勢で、対応しましょう。
話すときだけ、まるで仮面をかぶるように言動をコントロールし、自分にマイナスな発言をしないよう心がけましょう。
本来であれば、苦手な上司とも分かり合えたらいいのですが、全ての人との関係が上手くいくとは限りません。
相手を変えることは難易度が高いことなので、仕事として割り切り、自分のデメリットになることを回避する関わり方に徹する選択もありです。
仕事の重要ポイントをあらかじめ握る
仕事の期待値や目標など、重要ポイントはあらかじめ握っておいた方がよいでしょう。
認識合わせをしたら、口頭だけではなく、メールやチャットを送り、記録に残しておくのもおすすめです!
言った言わないになると、上司の方が強い立場になってしまうこともあるため、事実を記録で残し、自分を守ります。
上司からの期待や目標が不明確な場合は、積極的に確認しましょう。
具体的にイメージできるまで確認することで、仕事の方向性が明確になり、誤解を避けることができます。
誤解が生じると調整が面倒なので、最初のタイミングでしっかりすり合わせておくことが大切です!
定期的な状況共有をしっかり行う
関係性が悪い上司だと、接点を作ることを避けがちです。
そのため、定期的な状況共有だけはしっかり行うように気をつけましょう。
状況共有をしないと、目的にずれた行動をしていても気づけなかったり、頑張っているのにそれが伝わらなかったりします。
しっかりやっていることをアピールは忘れないようにしましょう。
転職も視野に入れることも大切
どうしても上司との関係が改善されず、割り切る付き合いも限界の場合は、転職も1つの選択肢として考えることが必要です。
「自分が何とかしなければいけない」という気持ちの人もいるかと思いますが、決してそれだけではありません。
新しい職場環境で再スタートを切ることで、素晴らしい上司と出会えることもあります。
自分の責任にして様々な問題を飲み込んでしまうタイプの人は特に、視野を広げてみることもおすすめです。
転職についてはこちらもおすすめです!