「人間関係が難しい…疲れた…」人間関係を再構築する歩み寄りの姿勢とは?
コミュニケーションを取ったもののうまくいかなかったようで、関係がギクシャクしてしまいました。
改善のヒントをください!
人と向き合っていると、どうしても難しい場面が出てきます。
それは、人がそれぞれ異なる価値観を持っているので当然のこととも言えます。
今回は、関係が悪くなってしまったとしても、自分から歩み寄り相手との関係を再構築する方法を紹介していきます。
コミュニケーションは双方向性で、お互いがお互いに大きく影響しあいます。
お互いが大きく影響しあうので、関係性が悪くなってしまったときは、お互いの嫌な感情も伝播しあってしまいます。
それは、とてもしんどいですよね……。
ですが、すぐに「この人とは合わない」と関係を切ってしまうのはもったいないです。
モヤモヤしたりイライラすることもあるかもしれませんが、自分から歩み寄り関係を再構築していく力をつけていきましょう。
自分から歩み寄り関係を再構築するメリット
ストレスを解消し心身の健康を保つことにつながる
人間関係の悪化は大きなストレス源になります。
フロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨匠とされるアルフレッド・アドラーは「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言しています。
*『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』
人間関係をよりよくしていくことでストレスの解消ができ、心身の健康を保つことができるでしょう。
人間関係のトラブルや摩擦が起きない状態をつくっておくことは、ごきげんに過ごすために非常に大切なことなのです。
自分のスキルアップにつながる
自分から歩み寄り、人間関係を再構築することは、自分のスキルアップにつながります。
社会で生きていくことを考えると、人とのつながりを何らか持って生きていくことになるでしょう。
そう考えると、人間関係スキルを早くに持っておくと後々楽になります。
人間関係スキルを高めていくには、関係を再構築していくケースは恰好のテーマです。
前向きに捉え、自分のスキルに変えていくことをおすすめします。
関係を再構築していく経験から得られるスキル
関係を再構築していくことで得られるスキルは具体的にこのようなことが考えられます!
- コミュニケーションスキル:関係が悪い状態から誤解を解消していくコミュニケーションは、通常のコミュニケーションに比べて難易度が上がります。絡んだ糸を解きほぐし、また紡いでいく経験はコミュニケーションスキルを高めるでしょう。
- 問題解決スキル:人間関係の問題を解決する経験を通じて、問題解決のスキルが向上します。解決できた経験は、人間関係にとどまらず他のテーマで問題が起きたときの向き合い方や解決のプロセスの参考になります。
- 感情コントロールスキル:関係が悪い状態でのコミュニケーションは、感情が揺さぶられる可能性が大きいです。その際に、どのように自分をコントロールしていくかの経験は、人間としての器を広げることにもつながるでしょう。
自分の働きかけで関係を修復できた経験は、達成感や満足感にもつながります。
自信にもつながるでしょう!
私の体験談
今は人材領域で研究までしている私ですが、かつては人間関係のトラブルばかり抱えていました。
ですが、トラブルのおかげで人間関係やコミュニケーションについて学ぶことができたのだと思います。
問題が起きていたり、苦手意識を持つことが課題として目の前にあることはしんどいことですが、自分を成長させるチャンスでもあります!
私は人間関係で様々なことを学び、その学びは一生の宝となっています。
人間として大きく成長できました。
向き合う価値があると自信を持って言えます。
相互理解を深めることにつながる
「雨降って地固まる」ということわざがあります。
「雨降って地固まる」
揉め事やいざこざなどの悪い事態が発生しても、それが解決すれば、困難がすっきり解消されて、かえって前より良い状況になるたとえ。
*weblio辞書より
関係を再構築していくことは、まさに「雨降って地固まる」だと言えるでしょう。
相手に忖度したり遠慮する状態を越えて、本音を言い合うことで、相互理解が深まりよりよい関係を築くことができます。
相手の立場や感情を理解することにもつながり、違いを受け入れともに未来をつくっていく関係になれるでしょう。
ギクシャクしているときは、関係を遠ざけたくなるものですが、自分から歩み寄りましょう。
関係を再構築するために重要な姿勢
関係を再構築するために重要な姿勢を紹介していきますね!
大切なことなので、もう一度前提です。
コミュニケーションは双方向性で、お互いがお互いに大きく影響しあいます。
向き合う姿勢が相手に伝わる可能性が十分にあるため、相手とのコミュニケーションを取る前に自分の中で整理していきましょう。
自分の経験を振り返ると、たとえ相手が笑顔で接してくれても「本当は話したくないのかな?」などと違和感を感じたことはありませんか?
本心を隠していたとしても、実は相手に伝わっているものです。
”自分”も”相手”も尊重する意識を持つ
コミュニケーションはお互いの協力によってよりよいものになります。
しかし、意識せずにいるとどちらか一方が尊重され、どちらか一方が我慢するという構図になってしまうリスクもあります。
お互いを尊重しあうことを意識してコミュニケーションを取っていくことが大切です。
陥りがちなパターン
- 「相手と関係性を壊したくないな…。本当は同じ意見じゃないんだけど、賛同しよう。私が我慢すれば場は乱れない」(自分が我慢している)
- 「絶対にこの意見が正しい。他の意見は違う(大声で怒鳴る)」(相手が我慢している)
相手を大切にするくらい、しっかりと”自分”も大切にすることがポイントです!
人はみんな多様な価値観を持つことを受け入れる
人は、みんな違った遺伝子を持ち、違った社会環境の中で経験をしてきています。
似ている人はいますが、価値観が全く同じ人は1人もいません。
これは、当たり前のことですが、いざコミュニケーションをとるとその前提が抜け落ちてしまいがちです。
アサーションは、自分も相手も尊重するスタイル。
ぜひ、「相手のめがねはどんなものだろう?」と意識しながらコミュニケーションをとってみてください。
言葉の表面ではなく真意を理解しに行く
違う人同士がコミュニケーションをとるのですから、一瞬で分かり合うなんて無理なわけです。
相手が言った言葉に「?」が付いたときには、ぜひその真意を確認してみてください。
真意を確認する問い
- どうしてそう思うの?
- そう感じた理由を教えて!
「?」や違和感はそのままにせずに、聞いてみましょう。
ぜひ、相手を知りたい~!という気持ちで、聞いてみてください。
関係を再構築するステップ
人間関係を再構築するために3ステップを踏んでいきましょう。
下記で1つずつ紹介していきます!
今までを振り返る
まずは、冷静に関係がギクシャクしてしまった原因を振り返っていきましょう!
何がうまくいかなかったのか、どう改善できるかを考えていきます。
人間関係にトラブルが起きているときは感情が高ぶりがちですが、感情的にならないことが重要です。
自分の気持ちと事実を切り分けて振り返ることがポイントです!
振り返りの方法について確認したい場合はこちら!
自分と相手の背景を理解する
次に、コミュニケーションを取る”自分”と”相手”の背景(立場・考え・気持ちなど)を理解していきましょう。
”自分”も”相手”も同時に尊重することが大切ですが、自分ばかりの視点になってしまったり、逆に相手に迎合しすぎてしまう場合が多いです。
振り返ったときに見えてきた問題点を再び繰り返さないように、”自分”と”相手”の立場・考え・気持ちなどをイメージしたうえでどのようなコミュニケーションを取るべきかを検討していきましょう。
相手と解決策をともに探る
問題解決に向けて、相手と協力して解決策を見つけていきます!
ひとりで決めてしまうのではなく、コミュニケーションを取り、お互いが納得できる解決方法を見つけていきます。
自分が振り返ってどのように感じたか、今後どうしていくかを伝えつつ、相手の意見を聞いていきましょう。
コミュニケーションのポイント
相手と向き合う時間をつくる
相手とコミュニケーションを取る時間を確保していきましょう。
関係性を修復していくときは、用件だけを効率的に済ますようなコミュニケーションは危険です。
しっかりと対話できる時間をつくりましょう。
答えを急ぐことなく、相手の話をしていきます。
もし相手からすぐに返答がなくても、待つことを意識することをおすすめします。
相手のことを知れば知るほど、コミュニケーションはしやすくなります。
今まで見えなかった相手のよさが見つかってくる可能性もあり、コミュニケーション自体が楽しくなっていくことも多いです!
相手の発言の背景を丁寧に確認していく
コミュニケーションをする前にいくら準備をして行っても、自分とは違う相手とのコミュニケーションですから、すれ違うこともあるでしょう。
すれ違いが起きてしまいそうなときはそのままにせず、「どうしてそう思ったの?」「どうしてそう感じるの?」と聞いてみてください。
また、相手の価値観や感情に対して決めつけないためにも、解釈の齟齬がないか確認していくことも大切でしょう。
コミュニケーションをする中で、丁寧に理解をすすめていくのです。
明確に表現する
自分の気持ちや考えを明確に相手に伝えることが大切です。
具体的な言葉を使って、どう感じているのかを話していきます。
たとえば「私はこの状況で〇〇があったことに、不安を感じていました。ですのでそのときに嫌な言葉を使ってしまった」などのように事実と感情を具体的に表現していきましょう。
コミュニケーションになれていないうちは、対話をする前にある程度話すことを整理して、練習しておくのも有効でしょう。
リスペクトを示し解決に向けて建設的な場にする
コミュニケーションは双方向性で、自分の姿勢は相手に伝わります。
そのため、どのような状況においても相手をリスペクトする姿勢は忘れずにいましょう。
相手を尊重したうえで、意見に耳を傾けていきましょう。
相対する意見が出てきても感情的になって相手を攻撃してはいけません。
カッとなってしまった場合にも、いったんその感情は横に置き、よりよい関係をつくっていく大きな目的のために何をすべきか頭をシフトします。
コミュニケーションはあくまで問題解決に向けて建設的な案を出していくことが目的です。
目的をはっきり伝えつつ、ともに解決策を探る姿勢が関係改善につながります。
*怒りとの向き合い方は慣れが大きいです。
私は怒りの感情と向き合ってきた過去があるので、こちらで体験談を書いています。
*自分の経験・トラウマが引っ掛かりになり相手と向き合えない可能性がある場合、自分の経験を振り返ってみるのもよいでしょう。
ひとりでは難しい場合、カウンセリングなどを受けてみる方法もあります。
どうしても人間関係がうまくいかない場合は……
人間関係がどうしてもうまくいかない場合もあります。
原因は自分自身の特徴や環境があまりにも悪い場合などが考えられるでしょう。
ただし、距離を置いた人も中にはいらっしゃるので知っておいた方がよいです。
人間関係を頑張ってもうまくいかない場合は、こちらも参考にご覧ください。
>>「職場の人間関係に疲れた……」と感じたときにまずやるべき3つの行動を見る
今回はここまでです!本当にお疲れさまでした!
ぜひ3か月続けてみてください。
さらに学んでいきたいテーマがあれば、下記をクリックして進んでみてくださいね。