「退職を決断しきれない……」ー仕事を辞める決断ができない理由と対処法
退職を決断しきれずに、数年も経ってしましました。
このままだと、ずっと自分が思う方向に進めない気がします。
どうしたらよいでしょうか。
そうなのですね。決められない期間はもどかしいですよね。
今回は、退職を決断できない理由と対処法を紹介していきます。
この記事では、退職を決断できない理由と決断する方法を紹介します。
この記事を読み終えると自分が退職を決断できない背景を考え、今後どうしていくか方向性を決めることができるでしょう。
この記事を読んで、少しでも後悔のない選択ができれば幸いです
この記事を監修した人
名前
かに(一般財団法人生涯学習開発財団認定コーチ)
経歴
“3か月でごきげんに働くわたしになれる”
がんばりやさんがごきげんに働く道のりを紹介する
「かにちゃんのごきげんジョブチャンネル」を運営
・人事系研究員(専門:20~30代の職場活躍・職場コミュニケーション実践)
・大手転職エージェント(企業向け採用コンサルティング・求職者向け転職アドバイス)
・個人向けコーチング・カウンセリングの提供
美味しいごはんと温泉が好き
この記事を監修した人
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かに(一般財団法人生涯学習開発財団認定コーチ)
経歴
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「かにちゃんのごきげんジョブチャンネル」を運営
・人事系研究員(専門:20~30代の職場活躍・職場コミュニケーション実践)
・大手転職エージェント(企業向け採用コンサルティング・求職者向け転職アドバイス)
・個人向けコーチング・カウンセリングの提供
美味しいごはんと温泉が好き
退職を決断しきれなかった私の経験
私も今やっていることを辞めて、新しい仕事を始めることに、なかなか決断できない時期がありました。
「新しい環境が自分の進む道につながっているのか?」ということを最後まで不安に感じていたのを覚えています。
「ここでいいと思うけど、他の選択もあるのかも…」
「自分の目利きが悪かったらどうしよう…」
「また同じ失敗を繰り返しちゃうかも…」
漠然とそのようなことを考えてモヤモヤしていました。
結論、私は新しい道を進み、それが大正解だったのです。
ベストな決断が出来た最大の理由は、自分が腹をくくれるまで全力で考え尽くしたことでした。
ページの下で挙げている「退職を決断する方法」は全てやりましたし、コーチングも受け専門家とともに検討もしました。
そして、ふとした瞬間「私はこの選択がいい!」とハッと降りてきたことがあったのです。
自分の選択に心から納得できたのでした。
自分に言い聞かせたり、考えが纏まらないけど決断してしまうこともあるかと思います。
しかし、そうなると後々の後悔に繋がる可能性も出てきてしまいます。
転職は大きな決断です。
自分が確信できるまで検討することを、私自身の経験とキャリアからおすすめします。
退職を決断できない理由
まず、退職を決断できない理由を考えていきましょう。
慣れによる現職への安心感を手放せない
長年同じ仕事をしていると、習慣や慣れ親しんだ環境、親しい人たちの安心感が心地よく、離れることの心理的ハードルが高くなります。
「本当に心地よさを手放してもいいの?」「次の環境が今よりも悪かったら?」などと考え、新しいことに挑戦することへの不安が強くなります。
変化への恐怖
人は変化を避け、現状維持をする傾向があります。変化の恐怖は、さまざまなものがあります。
変化への恐怖の背景
- 未知への不安: 新しい環境や新しい仕事が自分と合っているのか、スムーズになれていくことができるか
- キャリアの不確実性: 将来のキャリアは、転職することでプラスに働くか、新しい仕事で長期的に活躍できるのか
- 人生の計画自体が不明確: 長期的な人生のイメージが持てず転職をしてしまっていいのか、キャリアの一貫性がなくならないか
環境を変えていく中で多くの不安が生まれます。
モヤモヤがあると引っ掛かりとなり、行動が上手くいきません。
長期的に見て納得いくキャリアを築くためには、時間はかかるかもしれませんが、1つ1つを丁寧に解消していく必要があります。
自己効力感の低さ
自分の力を信じられず、新しい環境で通用するか不安が募り、身動きが取れなくなることがあります。
不安でいっぱいになると「もし○○だったらどうしよう」「もし○○が上手くいかなかったら?」などのリスク観点が次々と浮かんできます。
新しい環境については分からないことが多く、リスクを想像しても現時点では対処できないことも多いです。
リスクばかりが執拗に浮かぶ場合、自分の内面に目を向け自己効力感の低さへの対応を検討してみてください。
周囲の声、社会の目
自分が思い描く未来と周囲の人との期待が一致しないと、強く反対され自信がなくなることもあるでしょう。
周囲の声、社会の目の具体事例
- 自分はスタートアップで頑張りたいが、家族から「安定した職に就くべき」と強く反対された
- 「退職することで周囲から”逃げた”と思われるかもしれない」という不安が強い
- 社会的に「”石の上にも3年”と言われているし、3年間は転職はしない方がよい」と思い、転職に踏み切れない
過去に転職失敗をした痛み
過去に退職や転職で失敗した経験があると、再び失敗することを想像し不安を感じます。
また、かつて転職後にネガティブな経験があると、またその痛みを味わいたくないという気持ちが強まります。
過去を思い出してしまうこともありますが、過去と今起きていることは全く別のことです。
しっかりと今起きていることを捉えて、もし不安があるなら今の事実をもとに対策を練りましょう。
過去の心理的トラウマが強い場合は、カウンセリングを受けることも検討してみてください。
自分の価値観や信念
自分の価値観や信念により、退職の決断ができないというケースも考えられます。
自分の価値観や信念の具体事例
- 完璧主義: 次の環境も「完璧に自分とマッチしている場所」を考えすぎてしまい、決断が遅れることがあります。
- 忠誠心: 会社や上司、同僚に対する強い忠誠心から、退職を「裏切り行為」と感じることがあります。
- 使命感: 自分が抜けることでプロジェクトが停滞し、進捗に影響を与えることを恐れ、決断ができないことがあります。
退職を決断する方法
続いて、退職を決断する方法を紹介します。
転職は慎重に検討すべきです。
しかし、慎重すぎて身動きが取れなくなってしまっても、機会損失に繋がってしまうでしょう。
検討しすぎて決断ができないという人は特に、以下を試してみてくださいね!
未来のキャリアビジョンを描く
まず、未来のキャリアビジョンを描いてみましょう。
完璧に仕上げなくてもよいです。何となくでも未来を想像してみてください。
デザインが得意だから、Webデザイナーとして仕事をしていたいな
○○さんや○○さんのような、尊敬できる人に囲まれて仕事をしていたいな
旅行が好きだから、日常も好きな場所で仕事ができる環境がいいな。そうなると、リモートワークがいいかな。
自分のキャリアイメージを膨らませ、目指す方向性を明確にしていきます。
そして、その未来に現職のままで到達するのかを考えましょう。
現職で理想とする未来に近づけるのであれば、退職する必要はないかもしれません。
メリットとデメリットの検討
具体的に、メリットとデメリットを検討していくのもおすすめです。
辞める場合と続ける場合の、メリットとデメリットをリスト化します。
そして、それぞれの要素に対して自分にとっての重要度を考慮し、優先順位付けを行います。
客観的に判断することができます。
リスクとリターンの検討
リスクとリターンを検討していくことも有効です。
辞める場合のリスクをリストアップし、それぞれのリスクの発生確率と影響度を評価します。
リターンも同じように洗い出していきましょう。
あくまで事実ベースで、挙げていきましょう。
過去の経験者から話を聞く
退職に迷い決断をした人、逆に現職にとどまった人に話を聞くとよいでしょう。
検討したポイントや決め手など、参考になる情報をもらうことができます。
身近に経験者がいれは直接話を聞くのがおすすめです。
それが叶わない場合、Web上で事例発信をしている人の声をピックアップするのもよいでしょう。
さいごに:退職を後悔しないため大切なこと
退職は人生にとって大きな決断です。
後悔しないためには、自分の心の声にしたがうことが大切です。
経済的な準備や新しいキャリアの計画も重要ですが、最終的には自分が何を求め、何に価値を感じるかが決め手になります。
決断は怖いかもしれませんが、自分の人生をよりよくするための重要な一歩です。
リスクを恐れず、自分の価値観や目標を見つめ直し、納得のいく決断をしていただきたいです。
どんな選択をしても、自分で決定をすれば自分の力で正解にしていくことができるでしょう。
納得する決断ができることを、心からを祈っています